コラム
» 2010年12月28日 08時00分 UPDATE

社内政治に絶対負けない法 (1/2)

組織の中で「正論」を通すためには、優秀な人ほど「論理思考で武装しよう」と考えがちです。でも、それでうまくいきますか? 筆者は、より重要なのは「社内政治に負けない力」だと主張します。

[木田知廣,INSIGHT NOW!]
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著者プロフィール:木田知廣(きだ・ともひろ)

シンメトリー・ジャパン代表。米国系人事コンサルティングファーム、ワトソンワイアットで、成果主義人事制度の導入に尽力。欧州留学を経て、社会人向けMBAスクールのグロービスの立ち上げをリード。2006年、経営学の分野で有効性が実証された教育手法を使い、「情報の非対称性」を解消することをミッションとしてシンメトリー・ジャパンを立ち上げる。


 「なんでこんな理不尽な話がまかり通るんだ!」

 組織内で働く人ならば、一度ならず感じたことがあるでしょう。練りに練った企画はワケの分からない理由で否定されるし、当たり前の改善提案はちっとも動かない。おまけに仕事もしてないくせに給料だけは高いオヤジが大きい顔をしている……。

 そんな時、多くの人は思います。「もっと分析とかキッチリやって、相手を論破できるだけの材料をそろえなきゃいけないんだ」と。「そのために論理思考を学ばなきゃ」というのが良くあるケースですが……、でもそれでうまく行きましたか?

 たいていの場合は、「何だか理屈っぽくなりやがったなぁ」と周りから煙たがられて終わり。自分のやりたいことを社内で通すというゴールには全然近付けず、フラストレーションはたまるばかり……。筆者はこれまで1000人を超えるビジネスパーソンに論理思考を教えてきましたが、そんな「空回り」をしてしまう受講者を何人も見てきました。

成果を上げるカギは政治力

 ところが、一方ではいるんですね。論理思考で学んだことを生かして、自分の企画に周りを巻き込みながら社内で実現させていく人が。

 「違いは何か?」をひと言で言うならば、「成果を出せる人は、社内政治に勝つための方法論を知っている」点にあります。

 「社内政治」と言うとダーティーなイメージがあるかもしれませんが、現実にはどの組織でも多かれ少なかれあります。しかも「人は論理で納得し、感情で動く」なんて言葉もあるぐらいで、人を動機付けるためには必要不可欠。つまり、政治力はいわば「必要悪」なんですね。しかも、「必要」の部分に重きをおいて考えるべき。

 そんなことを言うと、 「でも政治力って、生まれながらのセンスの問題でしょ?」と反論されそうですが、これはまったく見当外れ。リーダーシップがそうであるように、政治力も後天的に開発可能なスキルです。

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