12月27日の株式相場、注目点は?清水洋介の「日々是相場」朝刊(1/2 ページ)

» 2010年12月27日 09時03分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ> クリスマス休暇で休場

<NASDAQ> クリスマス休暇で休場

<CME> クリスマス休暇で休場

<NY為替> 82.88 ▼ 0.04

クリスマス休暇で休場

 クリスマス休暇で休場となりました。クリスマス商戦も好調とされ、雰囲気は比較的明るい感じですが、今後もドル安効果、金融緩和効果の度合いを計りながら、景気回復を織り込むことになるのでしょう。

 長期金利の上昇も懸念されており、「悪い金利上昇」ではないかとの見方も多いようですが、商品相場などが堅調となっているところを見ると、これまでのリスク回避の動きのアンワインド(巻き戻し)という面もあるのではないかと思います。

 新興国経済が引き続き好調で、欧米などは新興国の経済拡大の恩恵をどこまで受けられるのかが注目されることになりそうです。欧州金融不安も新興国からの資金流入でどこまでカバーできるのかと言うことになって来るのでしょう。

本日の相場

 先週末の日本市場は円高を嫌気して売り先行となったものの、飛び石連休の谷間、クリスマス休暇ということもあり、方向感のない展開となりました。先物も為替もほとんど動きはなく、終始方向感のない展開で、市場参加者の非常に少ない売買高も少ない展開となりました。持高調整の売り買いや目先筋の売買ばかりで、買戻しを急ぐことも、手仕舞い売りを急ぐような場面もなく、指数は非常に狭い範囲での動きとなりました。

 米国市場などは休場となりましたが、週明けの日本市場は年末相場高を期待して堅調な地合いとなって来るのではないかと思います。為替も引き続き落ち着いた展開となっており、欧州金融不安の影響や中国の利上げの影響に対する懸念、米国の景気回復度合いなどが気になるところです。ただ、そうは言っても、目先的な過熱感は依然強いものの、相対的な日本株の出遅れ感は強く、出遅れ銘柄を物色する動きも出てくるものと思います。小型銘柄も値動きの良いものはその値動きの良さだけでも買われるような展開は続きそうです。

 日経平均は今週も引き続き1万200円〜300円水準の底値固め、そして12月10日の大きな陰線を上下どちらに抜けてくるのかが注目されることになりそうです。中国の利上げはある程度織り込まれていたとして、年末の株高期待からの買いが入り、値動きの良さに連れるような動きになれば、目先的な過熱感はあるものの、節目を抜けて、次の節目である1万500円〜600円水準を目指すことになりそうです。年末株高期待にもかかわらず、中国の利上げを嫌気する動きや、持ち高調整の売りなどで冴えない展開となると上値の重い展開から下値を試すことになりそうです。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.