クリスマス休暇と言うことで方向感なく閑散小動き清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2010年12月24日 16時05分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10279.19円 ▼67.29円
売買高 12億8311万株
売買代金 8824億0000万円
値上がり銘柄 376銘柄
値下がり銘柄 1167銘柄
騰落レシオ 138.87% ▼8.56%

日経平均

連休の谷間、クリスマス休暇と言うことで方向感なく閑散小動き

 米国市場は底堅い堅調な展開となったのですが、円高が進んだことや休日前に上値の重さが確認されたこともあって売り先行となりました。ただ、連休の谷間、クリスマス休暇と言うことにもかかわらず外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が買い越しと伝えられたことや、円高が進むことなく、為替も落ち着いた動きとなったこと、また、休日前に手仕舞い売りはある程度出ていたことなどもあって底堅く、市場参加者も限られているようで方向感のない展開となりました。

 後場に入ると一段と方向感のない展開で、前場に引き続き持高調整の売り買いが中心、と言うよりは目先筋の売り買いと持高調整の売り買いしか見られないと言う雰囲気で動きがなくなりました。円高気味となっても年末高期待が強く、売り急ぐこともなく、かと言って週末と言うことで積極的に買い上がることもなく、海外市場も休場、休日となるところも多いことから、手掛かりにも参加者にも乏しく、最後まで方向感はありませんでした。

 小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものと目先の値動きを好感して買われるものとまちまちとなりました。個別の需給で反応している感じで、東証マザーズ指数は堅調、日経ジャスダック平均は軟調となりました。先物も寄り付きの売り買い以外は全くと言っていいほどまとまった売り買いは見られず、値動きも非常に小さいものとなりました。15時過ぎから少し動きはあったものの、10時頃から15時まで値段が2本しか付いておらず、記憶する限りでは(確認していませんが)ここまで動きのなかったことは1988年の先物上場以来初めてではないかと思います。

 予想されてはいたものの全く動きのない展開となりました。休日前の相場で持高調整の売り買いもある程度出てしまったようで目先筋の売買と若干の持高調整の売り買いが見られた程度で、方向感は全くありませんでした。年末高に対する期待は根強く、売り急ぐ動きがないと言うことや週が明けてから買っても遅くはないと言うようなことで、参加者も少なかったものと思います。週が明けてからは、年末高期待での目先筋の買いを期待してもいいのかもしれません。

テクニカル分析

日経平均

 転換線の水準で底堅さは見られたのですが、動きはありませんでした。相変わらず先々週末の大きな陰線から抜け切れず、方向感のない展開でRSIもストキャスティックスも下げ切らず、日柄調整が続く可能性もありそうです。年末高を期待した買いが見られてもみ合いを抜ければ一気に上値追いとなるのでしょうし、手仕舞い売りが嵩んで下値を割り込むと一気に基準線のサポートを確認するような調整となって、一気に調整が終了することになるのかもしれません。

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