キリン食生活文化研究所は12月22日、「2009年世界主要国のビール消費量」を発表、2009年の世界ビール総消費量は前年比11万キロリットル(0.1%)増の1億7727万キロリットルとなったことが分かった。低迷する経済の影響を受けて微増にとどまったが、24年連続で前年比プラスを維持した。
地域別に見ると、中国が前年比7.8%増の4219万4000キロリットルで、7年連続のトップとなった。また、前年4位だったブラジルが同4.4%増の1048万9000キロリットルと大幅に増加し、経済危機の影響が大きく同8.3%減の1000万5000キロリットルとなったロシアを抜き、3位となった。キリン食生活文化研究所では「ブラジルの消費増加の背景には安定的な経済成長、またスポーツイベントなどの増加がある」とコメントしている。
1人当たりのビール消費量を見ると、チェコが142.3リットルで、17年連続のトップとなった。日本は46.9リットルの38位で、前年より順位を1つ落とした。チェコでは1人当たり、日本の3倍の量のビールを飲んでいることとなる。
前年順位と比較すると、前年5位だったポーランドが10位に、前年8位だったルーマニアが14位に、前年7位だったエストニアが22位になるなど東欧諸国の消費減退が目立っている。
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