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» 2010年12月20日 08時37分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:欧州金融不安もありまちまちの展開 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11491.91▼7.34

<NASDAQ>2642.97△5.66

<NY為替>83.96△0.05

好調な決算に反応するも欧州金融不安もありまちまちの展開

 特に注目される経済指標もなく、景気先行指数も予想通りとなったのですが、週末の手仕舞い売りやFDA(米食品医薬品局)の審査厳格化が嫌気されて医薬品株が売られたこともあって軟調となるものも多く見られ、ダウ平均は軟調となりました。欧州で引き続きアイルランド問題など金融不安が懸念されたことやデビットカード手数料規制も手仕舞い売りを急がせる要因となりました。ただ、ハイテク銘柄の一角が好調な決算を発表した銘柄が買われ、ナスダック指数は堅調、2007年12月31日以来、約3年ぶりの高値となりました。

 ドル安効果や金融緩和効果で堅調な地合いが続いているのですが、懸念材料も多いということで利益確定売りを急ぐ場面も見られます。長期金利の上昇を懸念する向きも多いのでしょうが、クリスマス商戦が好調と伝えられ、企業業績の回復に続いて個人消費の回復が期待されているうちは堅調な展開が続くものと思います。金融緩和効果やドル安効果が織り込まれたところで、個人消費の回復が見られないと調整となって来るのでしょう。

 個別には前日の引け後に好決算を発表したオラクルやリサーチ・イン・モーション(RIM)が大幅高、インテルやIBMなども堅調となりました。金融株はアメリカン・エキスプレスが大幅下落、マスターカードなども引き続きデビッドカードの手数料規制の問題から軟調となり、欧州金融不安もあったのですが、カナダの金融グループが米地銀を買収すると発表して地銀株が買われ、総じて堅調となりました。また、FDAが英製薬大手アストラゼネカの抗血栓薬について追加情報が必要だとして承認を延期したことが審査の厳格化につながり、医薬品会社の収益に影響するとの思惑からメルクやファイザーなど医薬品株も軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 先週末の日本市場は方向感のない展開が続きました。週末の手仕舞いの売り買いも含めて強弱感が対立することも多く売買高も比較的多い中で指数に方向感はありませんでした。銀行株や不動産株などが買われ、ハイテク銘柄や商社株が売られると言う展開は見られるのですが、同じ業種の中でも高安まちまちとなるものも多く、目先の持高調整の売り買いが中心となっていたものと思います。

 週末の米国市場はまちまちとなり、欧州金融不安も取りざたされたことや相変わらず目先的な過熱感も強いことから、本日の日本市場も上値の重い展開となりそうです。為替も落ち着き、海外で商品相場も堅調となり、信用収縮懸念もなく、米ハイテク銘柄の好調な決算も発表され、堅調な展開は期待されますが、目先的な過熱感もあり、決定的に買い急がなければならない材料もなく、上値も限定的となりそうです。週末のヘッジ売りの買い戻しや持ち高調整の買いもありそうですが最後まで買い切るような腰の据わった買いも入り難いのではないかと思います。ここのところ調整となっていたハイテク銘柄や商品相場が好調ということで商社株などは堅調となりそうです。

 依然として10200円〜300円水準でもみ合いとなって先週は先々週末の大きな陰線の中での動きとなっており、引き続きこの大きな陰線を上に抜けるのか下に抜けるのかが注目されます。RSIやストキャスティックスは高値圏にあり、下に抜け易いのですが、逆に過熱感があるなかで値持ちの良さが確認されると、もみ合いのなかで日柄調整が終了し、上に抜けるのかもしれません。また、徐々に10200円〜300円水準で底堅さを確認して新たな市場参加者が出てくれば、あっさりと上に抜けることになるのでしょう。

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