相変わらず方向感なく小動き清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2010年12月17日 16時06分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10303.83円 ▼7.46円
売買高 20億5745万株
売買代金 1兆4072億6200万円
値上がり銘柄 757銘柄
値下がり銘柄 736銘柄
騰落レシオ 145.36% ▼1.70%

日経平均

週末の手仕舞い売りに押される場面もあったものの相変わらず方向感なく小動き

 米国株は堅調となったものの、商品相場は軟調、為替も円高気味と言うこともあり強弱感が対立するように方向感のない始まりとなりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が買い越しと伝えられたのですが週末ということもあって好材料にも乗り切れず、昨日まで好材料に反応していたものも手仕舞い売りに上値を押さえられるような格好で、指数は相変わらず方向感なく小動きとなりました。銀行株や不動産株などが買われたものの、上値も限られ、円高気味となったことを嫌気する動きもあって冴えない展開となりました。

 後場に入るっても方向感はなく小動きでしたが、徐々に手仕舞い売りに押されるものが多くなり、指数も軟調な推移となりました。それでも売り急ぐような動きはなく、値持ちの良い銘柄は最後まで値持ちが良いような感じで指数も底堅い展開となりました。値動きが良い銘柄には相変わらず目先筋の買いも入り、買戻しを交えながら堅調な展開が続きました。相場全体としての方向感や業種別の方向感は見えにくく、持高調整の売り買いが中心で方向感のない展開となったものと思います。

 小型銘柄も堅調なものが多かったのですが、さすがに連騰疲れや週末の手仕舞い売りに押されるものありました。それでも最後まで堅調な地合いが続くなど値持ちの良い銘柄も多く、東証マザーズ指数も日経ジャスダック平均も堅調、日経ジャスダック平均は14日連騰となりました。先物も方向感を持ったまとまった売り買いなどは見られず、方向感を出すどころか、目先筋の売買すらもあまり見られず、指数を動かすような場面もありませんでした。

 今週一週間は本当に動きの少ない週でした。「酒田五法」で「三法」といわれるものがあり、「相場は『売る』と『買う』だけではなく『休む』ことも必要だ」というものがありますが、先週末の大きな陰線の中での動きとなりました。こうした大きな陰線や陽線、つまり大きく動いた日の値幅のなかでの動きとなっているときはその値幅を上に抜ければ大きく上昇する、下に抜けると大きく下落すると言う見方をします。来週はこのもみ合いをどちらに抜けてくるのかどうかが大いに注目されます。

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