社長が選ぶ2010年の最優秀経営者、トップはソフトバンク孫正義社長

» 2010年12月16日 12時07分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 エコポイントやエコカー減税などの恩恵を受けて業績が回復した企業は多いものの、円高が続くなど難しい経営のかじ取りが迫られている。どんな経営者がうまく企業経営していると評価されているのだろうか。

 産業能率大学の調査によると、従業員10人以上の企業経営者に「2010年に最も優れていたと思う社長は?」と尋ねたところ、最も多かったのはソフトバンクの「孫正義」氏で23.5%の支持率を集めた。昨年の3位から2ランクアップで、選んだ理由では「iPhoneのヒット、iPadの販売契約などで業界をリードした」(不動産・54歳・千葉)、「不調に終わったが、NTTの光回線の別会社への移行を提言する勇気」(土木・建設業・59歳・石川)などがあった。

 支持率23.0%で僅差の2位となったのは、昨年トップだったファーストリテイリング(ユニクロ)の「柳井正」氏。「潜在的にユーザーが欲している商品を見極め製品化する力が強い」(卸売・小売業・54歳・東京)、「環境・貧困などの社会的課題の解決を図るための取り組みを持続可能な事業として展開」(土木・建設業・50歳・愛知)などの声があった。

 3位はトヨタ自動車の「豊田章男」氏(8.2%)で、順位は変わったものの、トップ3の顔ぶれは昨年と変わらなかった。また、昨年調査時には社長ではなかった日本航空の「稲盛和夫」氏や、昨年13位だったAppleの「スティーブ・ジョブズ」氏が4位(4.9%)にランクインしている。産業能率大学では「景気低迷期においてもリスクを背負い攻める経営姿勢や、危機的な状況への真摯(しんし)な対応を評価する声が多い」とコメントしている。

 インターネットによる調査で、対象は従業員10人以上の企業経営者426人。調査期間は11月26日から12月5日。

2010年に最も優れていたと思う社長は? (出典:産業能率大学)

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