デジタルライカの最高峰「ライカ M9 チタン」日本上陸(3/3 ページ)

» 2010年12月15日 08時00分 公開
[加藤孝司,エキサイトイズム]
エキサイトイズム
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 同梱されるレンズは「ライカ ズミルックスMf1.4 / 35mm ASPH.」。ボディ同様レンズの鏡胴部もすべてチタン仕上げとなり、同じくセット内容に含まれるレンズフードやキャップ類もチタン製だ。

 新製品発表会のなかで、ライカカメラAGのダニエル氏より披露された開発秘話として面白かったのは、ファインダーを覗いた際に視野確保のためにレンズフードに刻まれている3スポークを、4スポークに変更した理由。

 3スポークがメルセデスのエンブレムを連想させるため、アウディのトレードマークにもある4という数にこだわった。またフラッシュやビューファインダーを取り付けるためにボディ上面中央につくホットシューもデザイン面において美しくないとデ・シルヴァ氏よりNGが出たという。

 だが、このホットシューは1920年代にライカカメラが自社で開発したライカカメラ伝統のディテールであり、ライカカメラの「伝統」を受け継ぐという意味において1つのアイデンティティでもある。

 デ・シルヴァ氏はこのディテールについては、その形状が軍艦に似ていることからいわれるカメラの軍艦部をフラットにする美しいホットシューカバーをデザインすることで対応した。フォルクスワーゲンのカーデザイナーとしてのデ・シルヴァ氏のアイデンティティがこんなところにも感じられる。

 携帯にはこれまでのネックストラップではなく、ユニークな形状のホルスターケースと、手にしたときにスピーディーにカメラ本体と手の平をしっかりホールドする「シューティングスタイル」のフィンガーループなどが付属する。これらのアクセサリーには、アウディの高級車「A8」の内装に使われているものと同じ革を使用され、高級感ある仕上がりになっている。

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 出荷時にカメラが収められているエクスクルーシヴハンドメイドボックスは、ドイツ南部のシュヴァルツヴァルトの製本工場にオーダー。取扱説明書のほか、ライカM9チタンの誕生秘話と、デ・シルヴァ氏のスケッチとインタヴュー、ライカM9チタンの試作品やデザインスケッチなどを収録したストーリーブックも付属。すみずみまでこだわり抜いたデザインと、道具としての魅力に溢れたライカM9チタンは、カメラ好きならいつかは手にしてみたい、そんなカメラに仕上がっている。

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ライカM9チタン

2010年12月よりライカ直営店およびライカ正規特約店にて販売開始予定(現在予約受付中)

予定価格:238万円

お問い合わせ:ライカカメラジャパン 03-5221-9501


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