家賃531万円のマンションって、どんな間取り?(1/2 ページ)

» 2010年12月10日 14時05分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 家を購入しない、いわゆる“賃貸派”にとって、マンションの家賃は気になるもの。ある調査によると、新社会人の1人暮らしの平均家賃は5万9400円(関連記事)。ファミリー層でも給与の3分1ほどの物件に住んでいる人が多いのではないだろうか。それでは“超高級マンション”と言われる物件の家賃はいくらくらいなのだろうか。

 不動産経済研究所の調査によると、家賃が最も高い部屋があるのは「ラ・トゥール代官山」(渋谷区)で、月額531万円であることが分かった。ちなみにサラリーマンの平均年収は約406万円(関連記事)。この物件はサラリーマンの平均年収では1カ月も住めないことになる。2位以下は「六本木ヒルズレジデンス」(港区、同450万円)、「元麻布ツインズ」(港区、同330万円)、「城山トラストコート」(港区、同310万7000円)、「麻布第一マンションズ」(港区、同280万円)と続いた。

ラ・トゥール代官山の外観(出典:住友不動産)

間取りは「1LLDDKK」

 2005年4月の調査開始以来、「六本木ヒルズレジデンス」が1位をキープしてきたが、今年は「ラ・トゥール代官山」がトップに。物件はJR渋谷駅から歩いて8分ほど。代官山に隣接する鶯谷町エリアにあり、周辺にはマレーシアやギニアなどの大使館が点在している。

 建物は地上7階・地下1階建てで、総戸数139戸。家賃が500万円を超えているので「たくさん部屋があるのでは?」と思いきや、間取りは「1LDKタイプ」と記載されている。ただ実際には2つのリビング、2つのキッチン、1つの寝室があるので、「1LLDDKK」と書いたほうがより正確かもしれない。広さは500.38平方メートルもあり、一般的なファミリータイプの物件(70平方メートル)が7つも入る広さとなっている。

ラ・トゥール代官山のリビングルーム(左)、エントランス(右、出典:住友不動産)

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