コラム
» 2010年12月03日 08時00分 UPDATE

吉田典史の時事日想:元採用担当者が語る、就活の舞台裏 (1/4)

現在大学3年生の就職活動が本格的にスタートした。景気低迷の影響を受け「超氷河期」ともいわれているが、採用担当者は学生のどのようなところを見ているのだろうか。今回の時事日想は元採用担当者に、就活の舞台裏を聞いた。

[吉田典史,Business Media 誠]

著者プロフィール:吉田典史(よしだ・のりふみ)

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2005年よりフリー。主に、経営、経済分野で取材・執筆・編集を続ける。雑誌では『人事マネジメント』(ビジネスパブリッシング社)や『週刊ダイヤモンド』(ダイヤモンド社)、インターネットではNBオンライン(日経BP社)やダイヤモンドオンライン(ダイヤモンド社)で執筆中。このほか日本マンパワーや専門学校で文章指導の講師を務める。

著書に『非正社員から正社員になる!』(光文社)、『年収1000万円!稼ぐ「ライター」の仕事術』(同文舘出版)、『あの日、「負け組社員」になった…他人事ではない“会社の落とし穴”の避け方・埋め方・逃れ方』(ダイヤモンド社)、『いますぐ「さすが」と言いなさい!』(ビジネス社)など。ブログ「吉田典史の編集部」、Twitterアカウント:@katigumi


 最近、就職活動(就活)に関する記事が増えてきた。そこには、会社員経験がない評論家や人事の仕事を1日もしたことがないコンサルタントなどが登場し、立派な考えを述べている。いずれの意見も私が取材してきた事実と食い違うことが多く、驚くばかりだ。そこで今回の時事日想はかつて大企業の人事部に勤務し、新卒の採用に関わってきた専門家の話を紹介したい。特に以下のポイントについて尋ねた。

  • 採用試験(筆記試験、エントリーシート、面接試験など)はどのように進められるのか。
  • 出身大学、学部の扱い。

“熱い想い”が凝縮されているエントリーシート

 まずエヌ・アイ・マインドで代表取締役を務める赤堀吉昭さんにお話を聞いた。彼は総合商社の人事部に席を置き、そのとき数多くのエントリーシートを見たり、面接試験などに関わった。現在はその経験を生かし、採用のコンサルティングを行っている。

yd_yoshida1.jpg エヌ・アイ・マインド代表の赤堀吉昭さん(撮影:則次弘基)

赤堀:東大でも京大でも、迷うことなく不採用にしていました。その数は相当なものになります。入学難易度の高い大学の学生だからといって無条件で内定を与えることはしませんでしたね。

 非常に多くの学生がエントリーする業界であり会社でしたから、まず筆記試験を行っていました。それをパスすると、面接試験に進むことができます。このステージに上がってくるのは偏差値の高い大学の学生が多いように感じました。いわゆる“お勉強”は得意なのかもしれませんね。

 私たちはセミナーにも行きます。そこには難易度の低い大学に籍を置いていても、魅力的な学生がたくさんいました。そこで「うちの会社を受験してみないか」と誘い、筆記試験を受験するようにするのです。ところが、その学生たちはそれを突破できないのです。中にはパスする人もいましたが、少なかったように思います。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

ITmedia 総力特集