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» 2010年12月02日 08時44分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:世界的な経済指標の改善を受けて大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11255.78△249.76

<NASDAQ>2549.43△51.20

<NY為替>84.18△0.52

世界的な経済指標の改善を受けて大幅高

 中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を上回ったことを皮切りに欧州でもPMIが改善、景気回復を示し、欧州金融不安も薄らいだこと、また、朝方発表された民間調査の雇用レポートが予想を上回って改善を示したことなどから買われ、大幅高となりました。月替わりと言うことで、いったん持ち高を減らしたファンド筋なども改めて来期に向けての持ち高を増やすような動きもあって、大きな上昇となったものと思います。

 世界的な過剰流動性の中で資金の回転は良く、欧州金融不安が薄れるとまた一段とお金の流れが良い方に流れているということなのでしょう。商品相場なども大きく上昇となるものも見られており、月が替わったことで新たにリスクを取り直すような動きが出ているものと思われます。米国経済も新興国に牽引され、ドル安政策と金融緩和効果で企業業績が回復、ここからは個人消費や雇用の改善に繋がるかどうかを確認するところであり、素直に好転に反応しているということなのでしょう。

 個別には雇用の改善が見られ、個人消費の拡大も期待されることから、ホーム・デポが大幅高、JCペニーやメーシーズ、イーベイなども高く、世界的な景気拡大期待からキャタピラーが大幅高、GE(ゼネラル・エレクトリック)など景気敏感銘柄も買われ、商品相場が堅調となったことで、アルコアやモンサントなど素材株が大幅高、欧州金融不安が薄れたことから、バンク・オブ・アメリカが大幅高、JPモルガン・チェースやシティグループも堅調となるなど金融株も高くなりました。原油や金の先物価格も高く、エクソン・モービルなどの石油株、パブリック・ゴールドなどの金鉱株が高くなるなどほぼ全面高となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株安、円高の割りに底堅い堅調な展開になりました。持高調整の売り買いも見られたものと思われ、最後は買われて高値引けとなりました。一昨日が安値引け、昨日が高値引けと何だか忙しい相場となっています。中国の景況感が良いことや、米国での経済指標が改善されており、円高を嫌気する部分、中国の金融引き締め懸念や欧州金融不安は前日の大幅下落で織り込まれたものと言うことだと思います。

 米国株が大幅高となったことから日本市場も堅調な展開が期待されます。昨日の引け味も良かったことからある程度は織り込まれているものと思われますが、世界的に景気回復・拡大を示す経済指標の発表も相次いでおり、中長期的に出遅れ感が強い日本株を改めて見直す動きとなりそうです。為替も円安に振れていることで、輸出企業などの業績下振れ懸念も薄れ、大幅反発となる可能性もありそうです。ただ、目先的には過熱感もあることや米国の主要な経済指標の発表を控えていることから、ある程度上値も限定されるのでしょう。

 欧州金融不安も一段落となり、為替も円安に振れたことで、値がさの輸出株が買われて指数を押し上げる場面もありそうです。上値の節目と見られる10200円〜300円水準を目指すことになるものと思われます。目先的な過熱感を冷ますように10200円〜300円水準での値固めをして、次の節目である10500円〜600円を目指す動きになるには米国の雇用の不安が薄れ、個人消費の底入れ拡大が確認される必要あるものと思われます。米国個人消費などの回復が確認できなければまた円高に振れる場面もあり、10200円〜300円水準で上値を押さえられて、下値の節目である9800円〜900円水準での底堅さを確認することになるのでしょう。

本日の注目点

◇12月の日銀当座預金増減要因見込み

◇11月のマネタリーベース(日銀)

◇7−9月期の法人企業統計調査(財務省)

◇西村日銀副総裁が都内で講演

◇欧州中央銀行(ECB)理事会

◇10月の米仮契約住宅販売指数

◇11月の米小売り各社の既存店売上高

◇米新規失業保険申請件数

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