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» 2010年12月01日 09時01分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:リスク回避の動きも見られて軟調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11006.02▼46.47

<NASDAQ>2498.23▼26.99

<NY為替>83.66▼0.62

欧州金融不安から信用収縮=リスク回避の動きも見られて軟調

 朝方発表された住宅価格指数は伸び率鈍化、ユーロ圏の失業率も悪化、引き続き中国の金融引き締めからの景気拡大スピードの鈍化や欧州金融不安も根強く、売り先行となりました。ただ、米国の足元の景況感は悪くなく、シカゴ購買部協会景気指数(PMI)や消費者信頼感指数は予想を上回り、ダウ平均は一時堅調となる場面も見られるなど、底堅さも見られました。クリスマス商戦に対する評価は分かれるものの好調とされ、悪いという雰囲気でもないのですが、ドル安効果や金融緩和効果を見極めたいというところなのかもしれません。

 商品相場が軟調となったことが少し気になりますが、信用収縮と言っても資金の流れ自体が止まったということもでなく、金先物価格が堅調となっているように欧州金融不安や中国のインフレ懸念など、直接的と言うよりは間接的に米国経済に影響を与えるかもしれない材料に反応していているものと思います。中国の景気拡大継続を確認し、欧州金融不安の拡大懸念が薄れる、あるいは沈静化すれば、足元の好調なクリスマス商戦などを見て、堅調な展開となって来るものと思います。

 個別には欧州金融不安が根強く、バンク・オブ・アメリカが大幅下落、JPモルガン・チェースなども軟調となるなど金融株が軒並み軟調、グーグルやヤフーが大幅安となりハイテク銘柄は全般的に安いのですが米国景気が好調ということでキャタピラーが高いなど景気敏感株には買いも入り、IBMやインテルなどは軟調ながらも底堅くなりました。金先物価格が高いことでパブリック・ゴールドやニューモント・マイニングが高く、「ブラックフライデー」や「サイバーマンデー」が好調とされてJCペニーやメーシーズは高かったのですが、イーベイは大幅安、アマゾン・ドット・コムも軟調と明暗が分かれました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は月末の「お化粧買い」ならぬ持高調整の売りが嵩んで大幅下落となりました。米国株安や円安一服、ユーロ安や中国での金融引き締め懸念などもあり、後場に入ると持高調整の売りが嵩んで大きな下落となりました。特に売り急ぐ動きというよりは単純に目先の持高調整という感じでした。

 米国市場が軟調、ナスダック指数は大幅下落となったことや為替が円高に振れたことから、売り先行となりそうです。これまでの戻り相場で目先的な過熱感も出ていることから、手仕舞い売りも含めて軟調となるのではないかと思います。ただ、昨日の大幅下落で中国の金融引き締め懸念に関しては織り込まれているものと思われ、底堅も見られそうです。為替もユーロは大きな下げとなっていますが、米ドルは底堅く、中国でのインフレ懸念が薄らぐようであれば、しっかりした展開となるかもしれません。

 欧州金融不安からの信用収縮、リスク回避の動きも出ており、節目と見られる日経平均の9800円〜900円水準での底堅さを試す動きとなりそうです。米国経済指標の好転も見られることから、9800円〜900円の節目では下げ止まるものと思われ、下値を堅めて、目先的な過熱感が薄れれば、再度上値の節目と見られる10200円〜300円水準を目指すことになりそうです。中国での金融引き締め懸念や欧州金融不安が薄れるまでは上値の重い展開が続くのでしょう。

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