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» 2010年11月30日 08時37分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:軟調だが底堅い展開 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11052.49▼39.51

<NASDAQ>2525.22▼9.34

<為替:NY終値>84.28-84.34

引き続き欧州金融不安の広がりを懸念して軟調だが底堅い展開

 アイルランドの支援問題は一段落となったものの、財政不安の広がりを懸念して一時大幅下落となる場面もありました。ただ、「ブラックフライデー」とか「サイバーマンデー」と言われるようなクリスマス商戦の出だしが好調と伝えられていることもあり、底堅い展開となりました。金融緩和やドル安の効果が個人消費の下支えに繋がっており、企業業績の大きな落ち込み、景気の悪化に対する懸念は薄れているものと思います。

 原油価格が景気回復で目先の需要が増えそうだとの理由で買われており、金先物も「安全資産」としてでも買われているところを見ると、欧州金融不安を懸念してはいるものの、今のところ信用収縮=リスクを取れる資金の締め付けや萎縮には繋がっていないようです。欧州株は大きく下落、ユーロも売られてはいるのですが、米国市場は底堅く、「デカップリング(非連動)」と言うことでもないのでしょうが、欧州の金融不安の米国景気への影響も限定的と見られているようです。

 個別にはクリスマス商戦が好調と言うことでアマゾン・ドット・コムやティファニー、JCペニーが堅調となりましたが、メーシーズやイーベイは軟調となるなど、好材料に素直に反応しきれない面もあったようです。欧州での金融不安の影響も限定的との見方もあって、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェース、アメリカン・エキスプレスなど金融株が堅調、買戻しも交えながらクリスマス商戦の好調さを受けてGE(ゼネラル・エレクトリック)も堅調となりました。IBMやグーグルは軟調、インテルはほぼ横ばい、アップルやヤフーは高くなるなどハイテク銘柄はまちまちとなりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場はドル高などを好感して堅調となりました。米クリスマス商戦も出だしは好調と伝えられたこともあり、堅調となったものと思います。足元は過熱感もあり、物色対象も絞りきれていない感じですが、総じて見ると日本株全体の出遅れ感、割安感もあり、好材料には敏感な反応となってものと思います。持高調整の売り買いも見られ、買戻しもあったものと思います。

 米国市場は一時大幅安となったものの、底堅さも見られ、日本市場も引き続き上値は重いが堅調な展開が期待されます。欧州金融不安からユーロ安は気になるところですが、米国のクリスマス商戦も順調な出だしとなり、商品市況なども堅調となっていることから、信用収縮が進むということもなさそうです。対米ドルや対アジア通貨での円高進行懸念が薄れており、輸出企業などを中心に業績下振れ懸念が薄れており、割安感が強いもの、業績上振れ期待が強いものは堅調な展開が続きそうです。ただ、騰落レシオ(東証一部、25日)が120%を超えたことで、目先的な過熱感も強く、物色対象が絞られてくるのではないかと思います。

 日経平均はシカゴ市場(CME)の先物で10000円を割り込む場面もありましたが、10000円台固めの動きが続きそうです。目先的な過熱感もあり、いったんは指数の上値は10200円〜300円水準までの上昇となるのでしょう。引き続き下値9800円〜900円、上値は10200円〜300円と言うもみ合いの中での動きには変わりないのでしょうが、本日は10000円を意識するような水準では底堅さも見られるものと思います。欧州金融不安や北朝鮮問題も一段落となり、円安を好感する動きや月末の「お化粧買い」が入るようであれば、10200円水準を試すことになるのでしょう。

本日の注目点

◇10月の有効求人倍率(厚労省)

◇10月の家計調査(総務省)

◇10月の完全失業率(総務省)

◇10月の鉱工業生産指数速報(経産省)

◇10月の毎月勤労統計速報(厚労省)

◇10月の自動車生産・輸出実績(自工会)

◇10月の住宅着工戸数・建設工事受注(国交省)

◇7−9月期のインド国内総生産(GDP)

◇11月の独失業率

◇11月のユーロ圏インフレ率

◇10月のユーロ圏失業率

◇11月のシカゴ購買部協会景気指数

◇11月の米消費者信頼感指数

◇9月の米S&P/ケース・シラー住宅価格指数

◇バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長、パネル討議参加

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