速報
» 2010年11月29日 08時16分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:欧州金融不安の広がりを懸念して軟調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11092.00▼95.28

<NASDAQ>2534.56▼8.56

<為替:NY終値>84.06-84.12

欧州金融不安の広がりを懸念して軟調

 週末の米国市場は半日立ち会いということで、持ち高調整が中心、積極的な売り買いは見られませんでしたが欧州での金融不安が拡大したことが嫌気されて手仕舞い売りも多く、軟調となりました。欧州での金融不安が信用収縮懸念、危険回避の動きとなって商品相場も軟調、銀行株を中心に総じて軟調となりました。ただ、金融不安の拡大が懸念されたと言ってもまだまだ限定的であり、ファンド筋の持ち高調整、手仕舞い売りに押された面が大きいのではないかと思います。

 これまでのドル安や金融緩和の効果を織り込む動きが一段落となり、いわゆる「金融相場」から「業績相場」にしっかりと移行できるのかどうかを見極めるという段階にきているのではないかと思います。為替も「ドル安政策」から「ドル高政策」に変わる可能性もあり、クリスマス商戦次第では素直に移行するような動きとなりそうです。今週は景況感を示す指数や雇用指標の発表も多く、業績面を見直す動きとなるのかどうかが注目されます。

 個別にはアイルランドの銀行が大きく格下げされたことから、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなど金融株が軒並み軟調、アメリカン・エキスプレスは大幅下落となりました。商品相場が軟調となったことから、エクソン・モービルなど石油株、パブリック・ゴールドなど金鉱株や、デュポンやアルコアといった素材株が軟調、景気敏感銘柄のキャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック)、インテルやIBMなどのハイテク銘柄も軟調となりました。ダウ採用銘柄ではシスコシステムズだけ高く、注目された小売株はメーシーズは高かったのですが持ち高調整の売りに押されて、サックスやティファニー、アマゾン・ドット・コムは軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 先週末の日本市場は米国市場が休場となるなかで、方向感のない展開となりました。為替が対米ドルでは円安に振れたのですが、欧州金融不安もあってユーロは軟調、北朝鮮問題もまだ懸念が残ることから、手仕舞い売りも多く、上値の重い軟調な展開となりました。特に米国では週末のクリスマス商戦の緒戦の動向が気になることもあり、懸念材料が多いことから、手仕舞い売りを急ぐ場面もありました。

 先週末の米国市場が軟調となったことから、売りが優勢となりそうです。ただ、為替が円安に振れたことや週末の冴えない相場である程度欧州金融不安や北朝鮮問題を織り込んでいたと見られることから、底堅さも見られるものと思います。ユーロ安の影響を受けやすい銘柄は冴えない展開となるのでしょうし、商品相場の下落などから商社株や非鉄株などは軟調となるのでしょうが、対米ドルでさらに円高が進む懸念が薄れていることから、下期の業績を慎重に見ているハイテク銘柄などに見直し買いは見られるのかもしれません。

 日経平均は10000円台を固める動きが続きそうです。本日の動きだけを見てみると10000円を保てるのかどうかが注目されますが、少し長い目で見てみるとまだ下値が9800円〜900円水準で上値が10200円〜10300円という水準でのもみ合いが続いていると見ても良いものと思います。10200円〜300円水準を抜けてくるには欧州金融不安が薄れることや米国でのクリスマス商戦が好調と確認されてドル高が定着する必要があり、逆に9800円〜900円水準を割り込む場合は米国で個人消費が失速、欧州金融不安が強まり、円高が進むことが条件となりそうです。

本日の注目点

◇10月の商業販売統計速報(経産省、8:50)

◇白川日銀総裁が講演(10:00)、記者会見(13:45)

◇西村日銀副総裁が東京都内であいさつ

◇ブラード・セントルイス連銀総裁講演

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

ITmedia 総力特集