感謝祭で休場清水洋介の「日々是相場」朝刊(1/2 ページ)

» 2010年11月26日 08時36分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11187.28△150.91

<NASDAQ>2543.12△48.17

<為替:NY終値>83.6-83.66

感謝祭で休場

 目先的な過熱感を冷ますような調整の後は乱高下が続いていますが、底堅さも見られます。これまでのドル安効果、金融緩和効果で米国企業は新興国の経済拡大の恩恵を受けて好業績となり、その好調さが個人消費や雇用にまで波及し始めたようなです。その試金石となるクリスマス商戦であり、クリスマス商戦が好調となるとさらなる金融緩和が遠のき、ドル安政策ではなくドル高政策を取る可能性もありそうです。

 新興国が牽引する格好で米国での個人消費の回復などが見られることになり、今度はドル安効果や金融緩和効果での米国株高と言うことではなく、米国内需の拡大での株高が期待されます。ヘッジファンド等のインサイダー問題が広がる懸念や欧州での金融不安はくすぶるのでしょうが、米国個人消費の伸びが確認されれば逆に特に問題視されることもないのでしょう。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株高などを受けて堅調となりました。海外株高の割には上値も重くなりましたが、輸出関連銘柄や不動産株、電鉄株などが買われ、堅調となりました。新興市場も堅調となり、若干物色の広がりも見られるのですが、まだ売買高は盛り上がらず、目先の需給要因、持高調整の売り買いが中心となっているものと思われます。円高懸念も薄れ、好業績ながらも円高懸念から割安感がある銘柄などを物色する動きもあるようです。

 米国市場は休場ですが欧州市場が堅調となったことや為替も落ち着いていることから、底堅い堅調な展開が期待されます。週末の手仕舞い売りも出るものと思われますが、ここまで割安感や日本株の出遅れ感を評価してファンド筋の買い戻しなども入っており、引き続き買い戻しや割安感の修正ということで底堅い展開となりそうです。ただ、週末の米国市場や米国でのクリスマス商戦の動向なども気になるところで、積極的に買い上がる動きも限定され、上値も重いものと思います。引き続き好決算を発表しながら円高懸念から上値を押さえられていたようなハイテク銘柄などを物色することになりそうです。

 日経平均は9800円〜900円水準での底堅さを確認し、10000円台固めとなっており、今週も10000円台で終わることになれば、底入れ感もかなり強まるものと思います。目先の上値の節目と見られる10200円〜300円水準まで一気に突っかけるような動きとはなりませんでしたが、週末と言うことで持高調整の買いや手仕舞いの買い戻しがあれば10200円水準に突っかける場面もありそうです。

本日の注目点

◇10月の全国・11月の都区部消費者物価指数(CPI、総務省)

◇感謝祭翌日で米株・債券・商品市場は短縮取引

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