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» 2010年11月25日 08時50分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:クリスマス商戦への期待が高まり大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11187.28△150.91

<NASDAQ>2543.12△48.17

<為替:NY終値>83.51-83.57

前日の大幅下落の反動やクリスマス商戦への期待が高まり大幅高

 強弱感が対立するような経済指標の発表があったのですが、前日の大幅下落の反動や欧州金融不安が一段落となったことから、好調な指標に敏感に反応するような格好で大幅高となりました。朝方発表された新規失業保険申請件数は予想を大きく下回り、雇用の改善を示していたのですが、個人消費支出や耐久財受注は予想を下回るなど芳しくありませんでした。ただ、消費者態度指数が速報値から上方修正され予想を上回ったことで、クリスマス商戦に対する期待も高まり、住宅ローンの新規借り入れが好調とされたこともあり、大幅高となりました。

 感謝祭の休日と週末のブラックフライデーの半日立会いを前にクリスマス商戦に対する期待が高まり、買戻しを急ぐ動きもあったようです。ドル安効果、金融緩和効果で企業業績が好転し、米国のGDP(国内総生産)の7割を占める個人消費にも好影響を与え始めたものとして期待が高まっているようです。実際にどこまで消費が伸びるのか今後見極めることになるのでしょうが、とりあえずはここのところの株式市場の調整もあったことから、休日前に持高調整の買いも多かったものと思います。

 個別にはほぼ全面高となるなかで個人消費関連銘柄が堅調となりました。ティファニーは好調な決算を発表、クリスマス商戦に対する強気な見方を示したことが好感されて買われ大幅高、同様にクリスマス商戦期待でアマゾン・ドット・コムも大幅高となりました。JCペニーやウォルマートなど個人消費関連銘柄は堅調となりました。景気回復が期待されることから、インテルやIBMなどハイテク銘柄も軒並み高、欧州金融不安も一服となったことからJPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなど金融株も総じて堅調となっています。原油先物価格が堅調となるなど商品市況も堅調でエクソン・モービルなどの石油株やパブリック・ゴールドなどの金鉱株、アルコアなどの素材株も堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株安やユーロ安を受けて売りが先行、大幅安の始まりとなりましたが、持高調整の買戻しや押し目買いも見られ、また、米ドルが堅調となったこともあって底堅い展開となりました。日本株の割安感もあり、売り急ぐ動きにはならなかったものと思います。海外株安も持高調整の売りと言う面もあり、これまで買われていなかった分、日本株に対する売り圧力も弱かったものと思います。

 米国株が大幅高となったことや為替も落ち着いていることから買い先行となりそうです。昨日の底堅さである程度米国株の反発は期待されていたものと思われますが、引き続き日本株の出遅れ感が強いこともあり、堅調な展開となりそうです。北朝鮮の問題も欧州金融不安も株式市場への影響は一段落となったものと思われ、クリスマス商戦期待もあって、堅調な地合いとなりそうです。小型銘柄などにも物色の矛先は向かいつつあり、商社株など材料豊富な割安銘柄の水準訂正の動きとなって来るのではないかと思います。

 日経平均は10000円水準を保ったことや9800円〜900円水準の節目での底堅さが確認され、上値の節目と見られる10200円〜300円水準を目指すことになりそうです。外部要因の懸念材料が払拭されたわけでも力強い景気拡大が見られるわけでもないのですが、円高懸念が薄れるなど下押し要因が払拭されつつあり、先行きへの懸念も薄らいでいることから、改めて業績面からの割安感を是正する動きになれば、目先的に10200円〜300円、そして次の節目である10500円から600円水準を目指すことになるのでしょう。

本日の注目点

◇10月の貿易統計(財務省)

◇10月の企業向けサービス価格指数(日銀)

◇10月の白物家電の国内出荷実績(日本電機工業会)

◇中村日銀審議委員が福島市で講演、会見

◇2年物国債〔12月債〕入札

◇10月の香港の貿易統計

◇感謝祭で全米市場休場

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