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» 2010年11月24日 19時22分 UPDATE

「街」から「人」へ、ZOZOTOWNはクチコミに賭ける

ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」が11月24日、リニューアルした。ソーシャルメディアやYahoo! JAPANとの協業も始めた同サイトが、「人」にフォーカスする狙いとは何か。

[岡田大助,Business Media 誠]
ZOZOTOWN ZOZOTOWN

 ファッション通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するスタートトゥディは11月24日、全面リニューアルを行い、Yahoo!JAPANとの提携を発表した。2004年のオープンから掲げていた「街」というコンセプトを捨て、「人」にフォーカスする狙いとは何か。

 リニューアルによって、トップページのセンターという一番良い位置に、関連ソーシャルネットワークサービス「ZOZOPEOPLE」上でのショップ店員やユーザー会員のコメントを表示。Twitterなどの外部ソーシャルサイト上の「つぶやき」も取り入れるという。コメントが商品に対してネガティブなものであっても掲載する方針だ。

 目指すのは、ZOZOTOWNに集う人々に焦点を当てたクチコミ主導型のECサイト。同社代表取締役の前澤友作氏は、「今後、ECサイトはクチコミが主流になると断言できる。これまでは『場』を提供するだけという立場を取っていたが、クチコミを基にプッシュ型のビジネスを展開したい」とコメントする。

 2004年のオープン以来、ZOZOTOWNでは、オンラインでの洋服購入に対するユーザーの不安(実際に試着してみたい、画面上と実物で色味が違うなど)を払拭するために、あえて街並みをオンライン上に再現するコンセプトを貫いていた。しかし、取り扱い商品数が10万点、新着アイテムだけでも1日当たり1500点が追加される現状では、「使いづらいサイト構造になっているのでは」と疑問を抱いたのだ。

 商品検索機能も一新。カテゴリ検索に「袖丈の長さ」「裾丈の長さ」「ヒールの高さ」「素材」「柄」「シルエット」などの項目を追加し、ピンポイントでほしいアイテムを探し出せるようにした。

 さらに、常設のアウトレット販売サイト「ZOZOOUTLET」を開設。UNITED ARROWSやBEAMS、TSUMORI CHISATOなど人気セレクトショップやブランドのアイテムを展開する。また、ファッションニュース配信サイト「ZOZOPRESS」も開設。男女3ジャンルずつ計6ジャンルの最新情報をファッション雑誌風に発信する。

 サービス全体を指す総合ブランド「ZOZORESORT」の会員数は254万人、そのうち100万人が購入経験を持つという。男女比では45対55で女性優位となっているが、これは近年の取り扱いブランドで女性向けが増えたことが理由。取り扱いショップは210店/1370ブランドだが、4979店のリアルショップからの情報発信も行っている。

Yahoo!との連携は、アパレル業界の統合を目指す?

 スタートトゥディでは、ファッションアイテムを取り扱うことに特化した「ファッションデータベース(FDB)」を構築も発表。この種の業界統一データベースはアパレル業界に存在していなかったといい、前澤氏は「メーカーであっても、商品写真を持っていなかったり、詳細なサイズなどをすぐに出せなかったりという現状。メーカー、ECサイト、Webメディアを横断する形でFDBを活用したい」と語る。

 具体的には、Webサイトによって異なっている「ジーンズ≒デニム」「カットソー≒ロングTシャツ」「チャコールグレー≒ダークグレー」「綿100%≒コットン100%」といった表記の相違を吸収し、ユーザーの混乱を軽減したいという。

 今回の提携では、Yahoo!ショッピングでFDB情報を基に検索結果を表示することになった。検索結果をクリックするとZOZOTOWNへとジャンプする。新ZOZOTOWNでは、Yahoo!JAPAN IDでのログイン、Yahoo!ポイントの利用/取得、Yahoo!ウォレットを利用した商品購入が可能だ。

 今後、Yahoo!FASHIONへのFDB利用拡大や、ZOZOTOWNが持つファッションコンテンツ(約10万点の商品情報、約5000店のリアルショップデータ、約15万件のファッションスナップデータ、約58万件のショップインフォメーションなど)の提供を行う予定だ。さらに、Yahoo!オークションについても2011年後半をめどに共同サービスを構築することで合意しているという。

フォト ヤフーの井上雅博社長(左)とスタートトゥディの前澤友作代表取締役

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