速報
» 2010年11月19日 09時10分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:値ごろ感からの買いも入って大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11181.23△173.35

<NASDAQ>2514.40△38.39

<為替:NY終値>83.52-83.58

金融不安の後退、好調な経済指標に加え値ごろ感からの買いも入って大幅高

 欧州連合(EU)によるアイルランドの財政支援がまとまるとの見方から欧州金融不安が後退、午前中に発表されたフィラデルフィア連銀景気指数が大きく上昇したこと、商品相場も信用収縮、ファンド筋の手仕舞い売り一巡から堅調となったことから、大幅高となりました。ここのところの調整局面が終了したとの見方から値ごろ感からの買いも入り、買い戻しを急ぐ動きなどもあって、大きな上昇となりました。ドル安効果や金融緩和効果で足元の雇用や消費に底入れ感が見られることも買い要因となったものと思います。

 中国での金融引き締め懸念やそれに伴う新興国の経済拡大鈍化懸念も商品相場などの売り一巡からの反発で払拭され、目先的な過熱感も冷めたような感じです。GM(ゼネラル・モーターズ)が再上場となったことも、いわゆる「リーマンショック」と言われた一連の金融不況の終焉を示すものとの見方もあり、今度は米国の景気回復、雇用や個人消費の回復を株価に織り込むような格好となって来るのだと思います。

 個別にはGMは公開価格を上回って推移、堅調な展開となり、米国市場の金融恐慌からの復活を象徴するような動きとなっていました。逆に乗り換えの動きでフォード・モーターは売られ、大幅下落となりました。商品相場が総じて堅調となったことで、エクソン・モービルなど石油株、ニューモント・マイニングなどの金鉱株が高く、アルコアが大幅高となるなど素材株も高くなりました。新興国の景気拡大鈍化懸念も薄れたことから、キャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック)などの景気敏感株も堅調となりました。インテルは軟調となりましたが、アップルやIBMは堅調、ヤフーは大幅高となりました。欧州金融不安が薄れたことから、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカ、シティグループなど金融株も軒並み堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株は冴えない動きであり、外国人も売り越しと伝えられて売られる場面もあったのですが、持高調整の買戻しや円高が進まないと見られることでの水準訂正の動きなどから堅調となりました。先物主導で指数を押し上げるような場面もあり、アジア市場でも買戻しを急ぐ動きも見られ、ユーロや高金利通貨も堅調となるなど、株価押し上げ要因も多く、大幅高となり、心理的な節目と見られる10000円を超えての引けとなりました。

 米国株が大幅高、為替も円安となったことから、堅調な展開が期待されます。欧州金融不安も中国の金融引き締めもファンド筋の手仕舞い売りが一巡となると、調整終了とばかりに取り沙汰されることなく、商品相場も堅調、世界的な株高となっています。日本市場でも円高が進むことがないと見られると業績上期待も高まり、売られ過ぎの修正、割安感の訂正が見られるでしょう。円高が進む、新興国景気が落ち込むとの前提で下期業績を示している企業も多く、幅広い業種で見直し買いも期待されそうです。

 日経平均は10000円と言う心理的な節目を抜けて来ました。次は6月高値水準である10200円〜300円を目指すことになるのでしょうが、いったん10000円をつけたということで達成感も見られるかもしれません。ただ、下今度は9800円〜900円の節目が下値目処となって来るのでしょうし、10000円台で堅調な地合いとなると「10000円を割り込むと買い」と言うような雰囲気になって来るものと思います。円高に振れることがなければ、10000円台を保って10200円〜300円水準を目指すことになりそうです。

本日の注目点

◇11月の月例経済報告

◇10月の粗鋼生産量(鉄鋼連盟)

◇4−9月期決算:東京海上(8766)、NKSJHD(8630)、MS&AD(8752)

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

ITmedia 総力特集