「高い美意識と審美眼を持ち、本物を知った30代男性」に向けたライフスタイルのクオリティアップを提案する、インターネットメディアです。アート、デザイン、インテリアといった知的男性の好奇心、美意識に訴えるテーマを中心に情報発信しています。2002年11月スタート。
※この記事は、エキサイトイズムより転載しています。
2010年初めてデザインタイドトーキョーのエクステンション会場と参加したのが、東のアート発信地、東京都現代美術館。10月29日から開催中の「オランダのアート&デザイン新言語」では、開催にあたって参加デザイナーが3名来日した。
1990年代から、前衛的なアプローチで注目を集め続けるオランダのデザイナーたち。今回はそのデザインの分野から2人、そして、アートの分野から2人、合計4人のクリエイターが選ばれた。デザインの分野からは、歴代最年少31歳で、デザインマイアミ2009のデザイナーオブザイヤーを受賞したプロダクトデザイナーのマーティン・バース氏と、コンセプチュアルなオランダコンテンポラリージュエリーの第一人者、テッド・ノーテン氏。
一方、アートの分野からはユーモアとウィットに富んだ体験型のアートを展開するマルタイン・エングルブレクト氏と、大阪生まれで現在オランダを活動拠点とするパフォーマンスアーティスト、タケトモコ氏。アートとデザインという異なる分野のものを一堂に集めることで、オランダという国が持つ豊かな文化の土壌を感じることができる企画となっている。
まず紹介したいのは、マーティン・バース氏の作品だ。会場では、2002年にデザインアカデミーアイントホーフェンの卒業制作「Smoke」シリーズから、今年発表された「アナログ・デジタル・クロック」まで、彼のこれまでの作品を一度に観ることができる。
彼の出世作となった「Smoke」シリーズは、オークションで手に入れた既存のバロック様式の家具やイケアの家具などを燃やして、エポキシ樹脂でコーティングした、非常に斬新なもの。人々が家具自体に求める「美しさ」をあえて燃やすことによって、いったん無に帰し、それを再びよみがえらせることによって見えてくるものを提示した、センセーショナルなシリーズだ。
さらにその2年後には、イームズやソットサス、カンパナ・ブラザースといった巨匠たちの家具をクライアントの要望により同じ方法で燃やしているが、今回はその中から、ヘリット・トーマス・リートフェルト氏のジグザグチェアが展示されている。
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