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» 2010年11月16日 08時30分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:ダウ平均は反発 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11201.97△9.39

<NASDAQ>2513.82▼4.39

<為替:NY終値>83.11-83.17

個人消費改善期待やM&Aの話題も多く、ダウ平均は反発

 朝方発表された10月の小売り売上高が予想を上回る伸びを示し、M&A(企業の合併・買収)に絡む話題も多く、堅調な展開となりました。ニューヨーク連銀の製造業景気指数は予想を大きく下回ったのですが、今後6カ月の見通しは予想を上回ったことから、落ち込みも一時的と見られ、特に悪材料視されることもありませんでした。欧州金融不安も薄れたことも相場の下支えとなったのですが、金利が上昇、ドル高気味となったことや、IT(情報技術)関連製品の先行きに対する懸念もあって、ナスダック指数は3日続落となりました。

 先週末のヘッジ売りの買戻しや手仕舞った後の買い直しもあって底堅い堅調な展開となりましたが、追加緩和の規模縮小の話題もあり、戻り売りや利益確定売りが早めに出ているようです。金融緩和効果やドル安効果を確認するような展開ですが、インフレ懸念もあって、ドル安は是正の方向となっているようです。今後は米内需の拡大が見られるのかどうかが注目されるのですが、この日発表された小売り売上高が好調となっているように、雇用や個人消費も回復しており、今度はインフレを警戒しながらも堅調な地合いは続くものと思います。

 個別にはドル安効果は薄れましたが、掘削機器会社を買収すると報じられたキャタピラーは堅調、16日に重要な発表があると報じられたアップルは軟調となりました。金先物価格は堅調となったのですが、ドル高と言うこともあり、ニューモント・マイニングなど金鉱株は軟調、原油先物価格も軟調となり、エクソン・モービルなど石油株も軟調となりました。欧州金融不安が薄れたことで、JPモルガン・チェースやシティグループは堅調となるなど金融株は総じて堅調でしたが、バンク・オブ・アメリカは手仕舞い売りに押されて軟調となりました。インテルが前日の反動もあり手仕舞い売りに押されるなどハイテク銘柄は軟調なものが多く、小売り売上高が好調となりJCペニーは高いのですが、決算発表を控えた、ウォルマートやホーム・デポは軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は週末の大幅下落の反動や円安を好感して大幅高となりました。ただ、物色対象も広がらず、日経平均は大幅高となったのですが、その他の指数は上値も限られており、米半導体銘柄が堅調となったことなどもあって、値がさハイテク銘柄などが高く、指数を牽引した格好となりました。売買高など今一つ盛り上がらないのですが、円高が止まると決算を見直す動きも出てくるものと思います。

 昨日の米国市場も底堅い展開となったことや為替が円安に振れたこともあり、引き続き日本市場は堅調な展開が期待されます。決算発表が出揃ったところで、慎重な見方をして売られた銘柄も為替が当面1ドル=80円、1ユーロ=110円を割り込みそうもないとなると、業績上振れの可能性も大きく、買戻しを急ぐ動きや改めて買い直す動きもあるものと思われます。中国の金融引き締め懸念も一段落となり、新興国の景気拡大の継続も期待され、ハイテク銘柄や機械株など昨日に続いて見直し買いも見られるものと思います。商社株や非鉄株も信用収縮懸念一服で買い直されるでしょう。

 日経平均は再び9800円に乗せて9800円〜900円水準の上値の試す動きとなりそうです。為替が1ドル=80円を割り込む可能性が薄れ、日経平均の下値も9500円〜600円水準の節目となるのか、9800円〜900円水準となって来るものと思います。下期の業績下振れ懸念が薄れて水準訂正となってくれば、次は9800円〜900円水準での底堅さを確認して、10200円〜300円水準の節目を目指すことになるものと思います。

本日の注目点

◇9月の第3次産業活動指数(経産省)

◇10月の米卸売物価指数(PPI)

◇9月の対米証券投資

◇10月の米鉱工業生産

◇10月の米設備稼働率

◇11月の全米住宅建設業界(NAHB)住宅市場指数

◇11月の欧州経済研究センター(ZEW)のドイツ景気予測指数

◇韓国銀行(中央銀行)の金融通貨政策委員会

◇香港の8−10月の失業率

◇豪中銀理事会議事録(2日開催分)

◇海外8−10月期決算:ウォルマート・ストアーズ、ホーム・デポ

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