速報
» 2010年11月11日 16時58分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:堅調だが目先的な過熱感もあり上値は重い (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9861.46円 △30.94円
売買高 19億4974万株
日経平均先物 9860円 △50円
売買代金 1兆2814億円
TOPIX 856.37 △3.39
値上がり銘柄 875銘柄
東証マザーズ指数 370.05 △2.92
値下がり銘柄 638銘柄
日経ジャスダック平均 1160.39円 △2.49円
変わらず 145銘柄
騰落レシオ 95.69% ▼1.27%

日経平均

米国株高や円安を好感して堅調だが目先的な過熱感もあり上値は重い

 米国市場が堅調となったことや円安に振れたこと、外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が好感されて買い先行の始まりとなりました。ただ、昨日の大幅高など先週からの上昇で目先的な過熱感が強いことや朝方発表された機械受注が予想を下回って悪化していたこともあり、上値も限定的となりました。その後もG20首脳会合を受けての為替動向や中国の経済指標の発表を控えて方向感なく小動きとなりました。

 後場もいつも通りのことなのですが、動きはなく、中国の消費者物価指数(CPI)が予想を上回って上昇したことから、引き続き引き締め懸念も根強く、中国関連銘柄などには利益確定売りも多く、海外市場で商品相場が上げ一服となったこともあって商社株や非鉄株にも利益確定売りに押されて上値の重い、軟調なものが目立つなど買い手控え気分の強い展開となりました。円高一服となったことで業績上振れ期待もあり、売り急ぐ動きもなく、指数は小動きとなりました。明日のオプションSQ(特別清算指数)算出に絡んでの目立った動きはありませんでした。

 小型銘柄も売り急ぐ動きはないものの買いだけの材料に乏しいという感じで、底堅さも見られ、地合いも悪くはないようなのですが、指数の上値は重く、東証マザーズ指数は堅調でしたが、日経ジャスダック平均はほぼ横ばいとなりました。先物もオプションSQを控えてヘッジの売り買いも見られるかと思いましたが、特に仕掛け的な動きもなく、指数を大きく動かすようなこともありませんでした。目先筋の売り買いが中心と見られ、方向感も見られませんでした。

 昨日の相場で日経平均が9800円に乗せたことで、9800円水準保てるのかどうかが試される場面と思われます。決算発表も出揃って来たところで、相変わらず足元の業績は好調となっており、為替に落ち着きが見られれば、先行きに対する懸念が薄れ、9800円水準をしっかりと保てるものと思います。目先的な利益確定売りをこなして9800円水準を保ち、円高が進まないことで、収益の上振れが期待される企業が増えてくれば、日経平均も心理的な節目と見られる10000円を抜けて来ると思います。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 堅調な展開でしたが、上に放れての「十字足」に近い形で、「気迷い」を示す格好となっています。ストキャスティックスは高値圏にあり、RSIも上値余地もあるものの高値圏にあり、明日の寄り付きが軟調となるといったんは遅行線が日々線のサポートを確認するような調整となる可能性もありそうです。明日の寄り付きが高ければ、引き続き上値を試す動きとなるのでしょう。

TOPIX

NYダウ

 9月の高値水準を抜けきれず、上値が重くなってきました。「十字足」に近い形で、日経平均と同様に気迷い気分を示しており、上下放れた方に動きそうです。ストキャスティックスは高値圏にあり、下に放れそうですがRSIはまだ上値余地もあり、いったん上に放れる可能性もありそうです。

円相場

NYダウ

 基準線を抜けて底入れ感が強まりました。RSIもストキャスティックスも上値余地があり、上昇が続いており堅調な地合いは続きそうです。基準線を抵抗として見るのかしっかりと抜けてサポートして見るのか、ここから正念場と言うことになりそうです。遅行線が日々線を抜けるかどうかも大いに注目され、ここで今後の方向が決まりそうです。

銘柄ピックアップ

好業績を見直す動きも見られる

東京精(7729) 1192 △48

 昨日の引け後に2011年3月期の連結最終損益を上方修正し、復配を発表したことが好感されて買われました。スマートフォン(高機能携帯電話)向けの半導体検査装置などが好調ということです。

角川GHD(9477) 2002 △18

 昨日の引け後に自社株買いを発表、資本効率の向上と株式需給の改善期待から買いが集まり、買い気配から始まって一時大幅高となるなど堅調となりました。

千代建(6366) 773 △77

 昼の間に2011年3月期の連結業績の上方修正を発表、経常利益が前期比2.7倍と従来予想比で2倍、市場予想も大きく上回ったことが好感されて約半年ぶりの高値水準となりました。

大平金(5541) 682 ▼26

 昨日の大引け後に2011年3月期の連結経常利益が前期比41%増となりそうだと発表、従来予想を小幅だが、下方修正したことが嫌気され、大幅安となりました。経常利益の下方修正が今期2度目ということや非鉄市況が上昇しているなかでの下方修正ということが嫌気されたものと思います。

コマツ(6301) 2245 ▼7

 中国の経済指標の発表の株価への影響が注目されましたが、消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことから今後も断続的な引き締めが行われるのではないかとの懸念もあって軟調となりました。

三井不(8801) 1518 ▼37

 10月末時点の東京都心5区のオフィス空室率が2カ月連続で改善、5カ月ぶりに9%を下回ったと伝えられ、不動産市況の悪化に歯止めがかかったとの見方もあったのですが、特に材料視されることなく、手仕舞い売りに押されて軟調となりました。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

ITmedia 総力特集