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» 2010年11月11日 08時52分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:金融緩和効果などを期待する買いもあって堅調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11357.04△10.29

<NASDAQ>2578.78△15.80

<為替:NY終値>82.33-82.39

雇用の改善も見られ、金融緩和効果などを期待する買いもあって堅調

 朝方発表された新規失業保険申請件数は予想以上に減少、先週末の雇用統計に続き雇用の改善は見られたのですが、前日に続き利益確定売りや目先的な過熱感もあって軟調な展開となりました。ただ、利益確定売りをこなして売りが一巡すると、好調な決算などを見直されて買われる銘柄も多く、堅調となりました。原油価格も引き続き投機的な資金の流入と、新興国の経済拡大を受けて堅調な展開となり、エネルギー株などが買われて指数を押し上げました。

 G20首脳会合を控えてドルの買戻しも見られ、株式市場も手仕舞い売りも嵩んだのですが、金融緩和効果による資金流入や商品相場の上昇、ドル安効果による企業業績の改善が、徐々に雇用や個人消費の改善、回復に向かっており、堅調な地合いが続いているものと思います。商品相場の上昇に見られる「過剰流動性」による「バブル」、「行き過ぎ」の懸念が出る可能性もありますが、インフレ懸念が強まるまでは堅調な地合いが続くものと思います。

 個別にはアジアでも銀行株が買われたこともあり、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースが高く、新型機の納期遅れの懸念が強まったボーイングは大幅安となりました。好決算の発表を受けてポロ・ラルフローレンが大きく上昇、自動車販売が好調で収益改善が顕著なフォードも大幅高となりました。景気敏感銘柄のキャタピラーやアルコアも堅調、IBMなども高くなりましたが、GE(ゼネラル・エレクトリック)は軟調となるなど、利益確定売りに押されるものも見られました。金先物価格は下落しましたが、堅調な地合いは変わらないということで、パブリック・ゴールドなど金鉱株は堅調、原油先物価格が上昇となったことで、エクソン・モービルなど石油株も買われました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株が軟調となり、外国人も売り基調と伝えられたのですが、円安となったことや銀行の資本規制がアジアの銀行には適用されないと報じられたことなどが好感されて大幅高となりました。好調な決算を発表する銘柄も多いだけに、これ以上円高が進まないとなると、円高を嫌気して売られた銘柄や円高懸念から収益上振れ期待がはげてしまった銘柄などを買い直す動きも見られ、大きな上昇となりました。

 米国市場が堅調となったことや、為替が円安に振れたことが好感されて堅調な地合いが期待されます。G20首脳会合や国内政治の問題はあるのですが、決算の発表も出揃って堅調な業績が確認されたこともあり、為替の落ち着きを受けて、改めて好決算を見直す動きも出てくるものと思います。世界的な経済の拡大の中で日本株の出遅れ感も強まっており、輸出株や商社株、非鉄株などを中心に出遅れ銘柄、割安銘柄を見直す動きとなりそうです。

 日経平均は9800円水準を保てるのかどうかが注目されます。一気に心理的な節目である10000円を抜けるというよりは9900円台に突っかけながら9800円水準での底堅さを確認するような展開になると思われます。一気に10000円を抜けるような展開になっても目先的な過熱感や達成感から9800円〜900円水準での底堅さを確認するような場面もあるものと思います。

本日の注目点

◇20カ国・地域(G20)首脳会議(ソウル、12日まで)

◇9月の機械受注統計(内閣府)

◇10月の企業物価指数(日銀)

◇10月の東京都心オフィス空室率(三鬼商事)

◇10月の中古車登録台数(軽自動車除く、日本自動車販売協会連合会)

◇9月と4−9月の産業機械受注額と環境装置受注額(日本産業機械工業会)

◇4−9月期決算:大成建(1801)、長谷工(1808)、鹿島(1812)、千代建(6366)、GSユアサ(6674)、CSKHD(9737)

◇ベテランズ・デーの祝日で米外為・債券市場が休場

◇10月の豪失業率

◇10月の中国消費者物価指数

◇10月の中国卸売物価指数

◇10月の中国工業生産高

◇10月の中国小売売上高

◇1−10月の中国都市部固定資産投資

◇海外7−9月期決算:ウォルト・ディズニー

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