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» 2010年11月10日 08時49分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:一部の商品市場が過熱感から売られ、連れて株式市場も利益確定売りに押される (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11346.75▼60.09

<NASDAQ>2562.98▼17.07

<為替:NY終値>81.7-81.76

一部の商品市場が過熱感から売られ、連れて株式市場も利益確定売りに押される

 特に売り急ぐ材料もなかったのですが、先週の急騰の後とあって過熱感も強く利益確定売りに押されました。商品相場もCMEによる証拠金引き上げを受けて過熱感を冷ますように軟調となるものも目立ち、連れて株式市場の利益確定売りを急ぐ動きも見られました。金融緩和効果、ドル安効果で企業業績は好調で、売り急ぐ動きはないのですが、目先的な過熱感に加え、インフレ懸念も取りざたされることが先取りさされたかのように調整となりました。

 「金余り」的な動きには変わりないのですがとりあえずは取引所の規制強化を受けて商品相場も軟調となるものが多かったことで、いったん利益を確保しようと言う動きになったものと思います。それでも、穀物相場は上昇するなど、「金余り」から商品市場や金融市場などの「過剰流動性相場」に変化は見られず、「スピード調整」ということではないかと思われます。世銀総裁の新たな通貨制度提唱も話題になりましたが、特に相場への影響はなかったものと思います。

 個別にはインテルやIBMなどハイテク銘柄はドル安一服となったこともあり、利益確定売りに押されて軟調となりましたが、ヤフーは買収提案に中国企業の参加を促す動きが見られたことなどから大幅高となりました。先週の上昇を牽引した金融株も利益確定売りに押されて軟調なものが多く、資本が十分でなかったの見方が報じられたバンク・オブ、アメリカは大幅下落となり、連れてシティグループも大幅下落となりました。原油価格は下落となりましたが、エクソン・モービルは堅調、天然ガス会社を買収すると報じられたシェブロンは軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は手掛かり難の中、円高気味となったことや前日までの大幅高の反動から軟調な展開となりました。ただ、好決算発表が続くなかで先行きの懸念は残るものの下値を売り叩きにくく、底堅い展開が続き終始方向感のない展開となりました。持高調整の売り買いが相変わらず中心と見られて方向感はなく、特に後場は非常に狭い範囲での動きとなりました。

 米国市場が軟調となったのですが、為替が円安に振れたこともあり、底堅い堅調な展開も期待されます。ただ、円安傾向が続くのかどうか、一時的な動きなのか疑心暗鬼であり、また、輸出企業のドル売りが出る可能性もあり、為替次第と言うところではないかと思います。足元の企業業績は好調ですが先行きの業績に対する不安も根強く、円高が止まることが確認されないと積極的に買い上がるような動きも限定されてしまうのでしょう。円高一服となったことで、輸出株を中心に好決算銘柄を買い直す動きが見られるものと思います。

 日経平均は引き続き方向感のない展開となるものと思います。9800円〜900円水準を抜けて10000円をつけるには円安に進まないまでも、当面はこれ以上の円高懸念はないと言うような確信がないとなかなか厳しいのではないかと思います。円高是正となれば、一気に10000円を超えるような動きになるのでしょうが、とりあえずは9500円〜600円水準の節目が「底」と確認するような動きが続くものと思います。

本日の注目点

◇10月の消費動向調査(内閣府)

◇4−9月期決算:清水建(1803)、日揮(1963)、博報堂DY(2433)、電通(4324)、大平金(5541)、パイオニア(6773)、東京精(7729)、東急(9005)、近鉄(9041)

◇9月の米貿易収支

◇10月の米輸出入物価指数

◇10月の米財政収支

◇30年物米国債入札

◇海外7−9月期決算:ポロ・ラルフ・ローレン、クレディ・アグリコル

◇海外8−10月期決算:シスコシステムズ、メーシーズ

◇10月の中国貿易統計

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