現在の会社で“働きがい”を感じている人はどのくらいいるのだろうか。ビジネスパーソンに聞いたところ「現在、働きがいを感じている」(52.4%)と答えた人は半数を超えていることが、NTTデータ経営研究所の調査で分かった。働きがいを感じている人に、働きがいを高める要因を聞いたところ「仕事の価値の充実」(91.7%)、「仕事を通じての成長実感」(87.9%)、「仕事を通じての力の発揮」(86.3%)が上位に。
一方、働きがいを感じていない人に、働きがいを阻害する要因を尋ねると「会社での将来のキャリアイメージが描けない」(91.7%)、「会社では創造的な仕事をうながす環境作りがない」(86.1%)、「会社の仕組み・制度・組織が整備されていない」(79.9%)を挙げる人が目立った。
また働きがいを感じている人の75.5%は「会社に対する帰属意識を感じている」と回答したが、働きがいを感じていない人は30.3%にとどまった。さらに働きがいを感じている人で「転職を考えている」のは25.2%。しかし働きがいを感じていない人では53.1%にも達した。
働きがいを感じている人を役職別に見てみると「一般社員クラス」(44.9%)と「係長・主任クラス」(49.8%)は半数を下回った。その一方で「課長クラス」は62.2%、「事業部長・部長クラス」は75.2%と役職が高いほど働きがいを感じている人が多い。
また働きがいを感じている人を年収別に見ると「400万円未満」(45.7%)と「400万円〜600万円未満」(49.2%)は半数を切った。しかし「600万円〜800万円未満」は56.5%、「800万円〜1000万円以上」は68.1%と年収が高くなるほど働きがいを感じている人が増加した。
さらに業種別で見てみると、働きがいがある人は「金融・保険業」(62.5%)、「教育・医療・その他サービス業」(61.6%)、「通信・メディア業」(60.0%)がそれぞれ6割を超えた。しかし「コンピュータ・情報サービス業」(41.2%)、「流通・商業」(46.3%)、「製造業」(49.7%)ではそれぞれ5割を下回った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング