「豊島美術館」環境、アート、建築の融合:瀬戸内国際芸術祭(2/2 ページ)

» 2010年11月05日 16時51分 公開
[木熊太郎,エキサイトイズム]
エキサイトイズム
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 耳を澄ませば、上空を旋回する鳥の鳴き声が聞こえ、海の気配も感じる。美術館に足を踏み入れた者は、周囲の環境と建築と目の前に広がる現象の融合を体験するのだ。

エキサイトイズム 内藤礼「母型」2010年 写真:森川昇

 豊島美術館の建物は、シェル構造として最も低いと考えられる4.5メートルで、躯体の厚さはわずか25センチ。構造計算はコンピュータで計算され、鹿島建設の技術を駆使して建設された最先端の建築物だ。始めに土で形をつくり、モルタルで固めた上に鉄筋を組み、ミキサー車120台分のコンクリートを22時間かけて打った後に、6週間かけて土を取り除いてこの形状を実現したという。

 カフェ&ショップも併設されている。カフェでは豊島産の米を使用した軽食(豊島棚田米おむすび600円など)や、豊島産のフルーツを使用したドリンク(豊島レモネード500円)などを販売している。豊島美術館は芸術祭期間中(10月31日まで)は休まず開館する。年内は、芸術祭作品鑑賞パスポートで追加料金なく鑑賞できる。

エキサイトイズム 直島福武美術館財団 福武總一郎氏、アーティスト 内藤礼氏、建築家 西沢立衛氏

豊島美術館

香川県小豆郡土庄町豊島唐櫃607

Open.10:00〜17:00(最終入館16:30)

1500円(15歳以下無料)


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