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» 2010年11月05日 08時54分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:金融緩和効果やドル安効果継続確認で大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11434.84△219.71

<NASDAQ>2577.34△37.07

<為替:NY終値>80.75-80.81

金融緩和効果やドル安効果継続確認で大幅高

 金融緩和継続が期待されるFOMC(公開市場委員会)の結果やFRB(連邦準備理事会)のコメントなどに加え、小売り売上高などドル安、金融緩和効果が見えてきたことが好感されてほぼ全面高となりました。ドル安や金融緩和の効果で企業業績が好調、株高も手伝って個人消費や雇用にも改善が期待されることなどから大幅高となりました。金融緩和が継続されるとの見方から商品相場も金余りの恩恵を受けるとして堅調、金融機関にも配当増額容認などのニュースも飛び出し、最後まで買われました。

 追加緩和が本当に必要なのかと言うような状況ですが、株高がさらに経済指標の好転や「金余り」につながり株式市場や商品相場を押し上げているようです。指数は「リーマンショック」前の水準まで戻しましたが、センチメントも金余りの状況も「リーマンショック」前の新興国の台頭からの金余り、過剰流動性相場の再現となっているような感じです。週末に雇用統計の発表も控えており、これまではかなり市場に影響のあった新規失業保険申請件数も予想より多く雇用に対する懸念が出てもいいところなのですが、特に取りざたされることもなく、「バブル」的な症状も垣間見られます。

 個別には好調な10月の既存店売上高や業績見通し引き上げなどを受けてメーシーズやJCペニー、サックスなど百貨店株が大幅高、コストコ・ホールセール、ターゲットやウォルマート、ホーム・デポなども堅調となりました。商品相場上昇や景気拡大期待から景気敏感銘柄も高く、キャタピラーやアルコア、モンサントやニューモント・マイニングなどが大幅高、インテルやIBM、GE(ゼネラル・エレクトリック)も堅調となりました。自己資本比率の高い金融機関に配当増額が容認されると報じられて、金融株が買われ、JPモルガン・チェース、シティグループ、バンク・オブ・アメリカ、アメリカン・エキスプレスなど軒並み大幅高となりました。

本日の相場

日経平均

 休日明けの日本市場は海外市場で円安となったことや米国金融緩和を受けて買い先行となり、大幅高となりました。円高一服も好感されて買戻しを急ぐ動きも見られましたが、円高方向に為替が動いたこともあり、上値も限られ買い一巡後は大幅高ながらも方向感のない展開となりました。ハイテク銘柄や自動車株なども円高一服を好感して堅調、商社株なども売られ過ぎの反動から高くなるものも多く、ほぼ全面高となりました。

 米国株が大幅高、商品相場も堅調で世界的な株高もあって、日本市場も堅調な展開が期待されます。ただ、米国がドル安効果で企業業績が拡大しているのに比べ、日本企業は円高の影響で業績も上値を押さえられてしまっているような面もあり、また、日銀の金融政策決定会合の結果待ちの週末と言うことや米雇用統計の発表を控えていることもあり、上値も限定的となりそうです。金融政策決定会合で米国に負けないような金融緩和策が示される、あるいは円高対策が示されて円安に振れるようであれば、大きな上昇となるものと思います。

 日経平均は9200円〜300円水準が下値と確認できたのではないかと思います。再び9500円〜600円水準を目指すことになるのでしょうが円高傾向が止まる、あるいは一気に円安方向に振れるということがないと足元好調な業績を示している企業でも先行き不安から買い切れず、節目を抜けるには時間がかかってしまいそうです。為替の水準訂正があれば、株価も水準訂正となって来るものと思います。円高が止まらない限り、9200円〜300円水準が下値、9500円〜600円水準でのもみ合いが続きそうです。

本日の注目点

◇日銀政策委・金融政策決定会合の結果発表

◇白川日銀総裁会見

◇APEC財務相会合(京都、6日まで)

◇10月の車名別新車販売台数・軽自動車販売台数(自販連、全軽自協)

◇10月の輸入車販売台数(速報値、日本自動車輸入組合)

◇4−9月期決算:石油資源(1662)、三菱紙(3864)、住友大阪(5232)、JX(5020)、荏原(6361)、トヨタ(7203)、HOYA(7741)、東急不(8815)、住友不(8830)

◇1−9月期決算:キリンHD(2503)、ライオン(4912)、ブリヂストン(5108)、旭硝子(5201)

◇10月の米雇用統計

◇9月の米仮契約住宅販売指数

◇9月の米消費者信用残高

◇海外7−9月期決算:RBS

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