速報
» 2010年11月04日 09時01分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:好調な経済指標を受けて底堅い堅調な展開 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11215.13△26.41

<NASDAQ>2540.27△6.75

<為替:NY終値>81.08-81.14

FOMCや中間選挙の結果は消化難だが、好調な経済指標を受けて底堅い堅調な展開

 朝方発表された民間調査の雇用リポートやISM(米サプライマネジメント協会)非製造業景況感指数が予想を上回ったことが好感されて買い先行となったものの、FOMC(公開市場委員会)の結果待ち、追加緩和の規模を見極めたいとの動きから方向感のない展開となりました。中間選挙の結果や影響も消化し切れず、強含みながらももみ合いとなりました。FOMCの追加緩和の内容と規模が発表されても、強弱感が対立する格好で、指数は乱高下する場面もあったのですが、結局最後は手仕舞いの売り買いが交錯しほぼ変わらずとなりました。

 注目された追加緩和の規模もほぼ予想された範囲と言うことで、指数に方向感はなく、好調な経済指標の発表も消化しきれませんでした。中間選挙の結果を受けてこれまでの政策の継続性も疑問視され、先行きの不透明感が強まったとも言えるのだと思います。金融政策面では機動的に金融緩和を行うということに変わりはないのでしょうが、これまでのドル安一辺倒の政策に変化が見られるかもしれません。目先的には週末の雇用統計の結果などを踏まえながら落ち着きのない展開が続きそうです。

 個別には規制緩和に前向きな共和党が勝ったことから、金融規制が後退するの期待もあって、バンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなど銀行株が高く、医療保険改革の後退が期待されてファイザーなど医薬品株も高くなりました。北米新車販売台数が大きく増えたフォード・モーターが大幅高、大幅増益決算を発表したAOLも高くなりました。インテルやアップル、IBMなどハイテク銘柄も景気回復鈍化懸念が薄れて堅調となり、キャタピラーやGE(ゼネラル・エレクトリック)も堅調となりました。金先物価格が下落となり、パブリック・ゴールドなど金鉱株は軟調、原油先物価格は堅調でエクソン・モービルなど石油株は高くなりました。

本日の相場

日経平均

 休日前の日本市場は休日の間の米国市場で重要なイベントを控えていることや経済指標の発表もあることからそれらの結果を見極めたいという動きで方向感のない展開となりました。持高調整の売り買いや目先筋の売り買いが中心で指数は方向感なく、小動きとなり、決算発表に反応する動きはありましたが、反応は鈍いものが多く、総じて冴えない展開となりました。

 米国株が堅調となったことや追加の金融緩和の規模が予想の範囲内ということで為替も円安に振れたことから、日本市場も堅調な展開が期待されます。思ったほど円安には振れませんでしたが、米国の経済指標の改善も見られ、少なくとも底割れ懸念は薄れ、ヘッジ売りの買い戻しなども期待されるものと思います。好決算発表も見られることから、為替動向などを気にして決算発表に反応仕切れなかったハイテク銘柄や業績面から割安感が強い商社株などが買い戻しも交え買い直されるのではないかと思います。

 思ったほど円安となりませんでしたが、米追加緩和が示されたことで、材料出尽くし感で円安が進むようであれば、節目と見られる9200円〜300円水準の底堅さを確認するように9300円台まで戻す可能性もありそうです。米景気動向が堅調ということになれば、日本株の出遅れ感もあり、再度9500円〜600円水準の節目を目指すことになるのでしょう。円高が進む気配が見られれば9200円〜300円水準が今度は上値と言うことになるのでしょうが、その可能性は低そうです。

本日の注目点

◇日銀政策委・金融政策決定会合(5日まで)

◇白川日銀総裁が都内で講演

◇4−9月期決算:国際石開帝石(1605)、日清オイリオ(2602)、キッコマン(2801)、味の素(2802)、東レ(3402)、宇部興(4208)、OLC(4661)、コスモ石(5007)、板硝子(5202)、住友重(6302)、エルピーダ(6665)、日立造(7004)、日産自(7201)、ニコン(7731)、プロミス(8574)、日テレ(9404)、ヤマダ電(9831)

◇1−9月期決算:ヤマハ発(7272)

◇10月の米小売り各社の既存店売上高

◇欧州中央銀行(ECB)理事会

◇海外7−9月期決算:スターバックス、クラフト・フーズ、BNPパリバ

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