速報
» 2010年11月02日 09時01分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:FOMCを控えて手仕舞い売りに押されまちまちの展開 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11124.62△6.13

<NASDAQ>2504.84▼2.57

<為替:NY終値>80.5-80.56

予想を上回る景況感で買われるも、FOMCを控えて手仕舞い売りに押されまちまちの展開

 朝方発表された個人所得、個人消費支出(PCE)は予想を下回ったのですが、中国のPMI(購買担当者景気指数)が上昇したことで世界的な景気回復が期待できるとして、堅調な始まりとなりました。午前中に発表されたISM(サプライマネジメント協会)製造業景況感指数が前月に比べて改善、建設支出も予想に反して増加したことから、一時指数は大幅高となる場面もありました。ただ、FOMC(公開市場委員会)を控えて追加緩和の規模などを見極めたいという動きもあり、午後になると手仕舞い売りも嵩んで一時軟調となる場面もあり、結局最後はダウ平均は小幅高、ナスダック指数は小幅安と方向感のない展開となりました。

 ドル安効果や金融緩和効果で景況感が改善しており、基調は強含みとなっています。追加の金融緩和が期待される一方で企業業績は比較的好調、景況感も悪くないので、追加金融緩和の規模が気になるということのようです。追加金融緩和の規模が小さくてもこの景況感の回復が続くのか、業績回復が続くのか疑心暗鬼になると言うこともないのでしょうが、とりあえず、FRB(連邦準備理事会)の態度を見極めたいということなのでしょう。

 個別には他社の製品を製造すると伝わったインテルが堅調特許侵害でモトローラを提訴したアップルも堅調となりましたが、モトローラは軟調、利益確定売りにおされてIBMも軟調となるなどハイテク銘柄はまちまちとなりました。好決算を発表したコーニングは堅調でしたがキャタピラーが高く、GE(ゼネラル・エレクトリック)が軟調となるなど、決算発表などの材料がない銘柄はまちまちとなりました。年内に債務再編で合意できなければ米連邦破産法を申請するとされたアムバック・フィナンシャル・グループも軟調となりましたが、特に金融不安などに結びつくこともなく、JPモルガン・チェースは軟調となったもののバンク・オブ・アメリカは堅調となるなど金融株もまちまちでした。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は円高を嫌気する動きと好決算とがせめぎ合い、持高調整の売りも見られ小動きとなりました。朝方は為替に振らされる場面もありましたが、その後は買い手控え気分の強い中で持高調整の売り買いと決算発表を受けての売り買いが交錯、全般にまちまちとなって方向感のない展開となりました。好決算でも円高が気になり、積極的に買い切れないということで、方向感のない展開となるものと思います。

 米国株は方向感のない展開で、イベント待ちとなり、日本市場でも休日を前に積極的に持ち高を増やし難いなかで方向感のない展開となりそうです。為替に動きがあれば反応はするのでしょうが、好決算などへの反応も限定的で手仕舞いの売り買いが中心で冴えない展開となりそうです。世界的な景気拡大が確認されて、株式市場も堅調な市場が多いなかで、日本だけが置いていかれている感じですが、為替に落ち着きが見られれば割安感が強いものから、買い直されるのではないかと思います。日経平均のPER(株価収益率)が一段と低下していることもあり、商品相場も堅調なことから、PERで割安感が強い商社株などを見直す動きもありそうです。

 休日を前に動き難い展開ですが、円高に敏感に反応して売られすぎた分、底堅さも見られるのではないかと思います。節目と見られる9200円〜300円水準は割り込んでしまいましたが、上値の目処9500円〜600円水準を超えた9700円が上値となったように、下値も9100円台はまだ許容範囲と言うことで底堅さは見られるものと思います。為替に落ち着きが見られ、底堅さが確認されれば、9200円台まで戻るのでしょうし、9100円台前半では円高が進むことがなく、持高調整の売りが嵩むことがなければ底堅さも見られるものと思います。

本日の注目点

◇◇2日(火)・・10月のマネタリーベース(日銀)

◇日銀金融政策決定会合議事要旨(10月4−5日分)

◇4−9月期決算:旭化成(3407)、日本紙(3893)、住友化(4005)、三井化学(4183)、三菱ケミHD(4188)、フジHD(4676)、出光興産(5019)、日立(6501)、川重(7012)、スズキ(7269)、三井物(8031)、東エレク(8035)、オリックス(8591)、TBSHD(9401)

◇米中間選挙

◇米連邦公開市場委員会(FOMC、3日まで)

◇豪中銀理事会

◇海外7−9月期決算:ファイザー

◇◇3日(水)・・米連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表

◇10月の米新車販売台数

◇10月のオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)全米雇用リポート

◇10月の米ISM非製造業景況感指数

◇9月の米製造業受注

◇英中銀金融政策委(4日まで)

◇海外7−9月期決算:クアルコム、ソシエテ・ジェネラル

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

ITmedia 総力特集