伊勢丹新宿店「CHARM LAND／チャームランド」続報（1/3 ページ）

[草野恵子，エキサイトイズム]

　「デザインタイドトーキョー2010」のサテライトイベント、タイドエクステンションに今年も参加する伊勢丹新宿店、企画詳細を続報。

　伊勢丹新宿店の中でも、トレンドをリードする期間限定展示で定評のある、1階の「ザ・ステージ」。そこに今回登場するのが、イタリアの老舗陶磁器ブランド「リチャード ジノリ」と、同ブランド・アートディレクターでデザイナーのパオラ・ナヴォーネ氏によるコラボレーション企画「CIAO CIAO COLLECTION」だ。

　この企画では、2009年にミラノサローネで発表されて世界中で話題となったインスタレーション「WALLPLATES」（上写真）を、日本で初めて伊勢丹バージョンで披露する。色鮮やかなデザインのプレートを壁面にいくつも並べた印象的な「WALLPLATES」は、老舗でありながら、つねに新鮮であり続けるリチャード ジノリのスタイルをそのままあらわすインパクト大な展示だった。

　今回はパオラ・ナヴォーネ氏が「CHARM LAND」から連想する言葉として、「CIAO CIAO（チャオチャオ）」というコンセプトを発案、「CIAO CIAO WALLPLATES」と題して展示される。54種類もの色とりどりのモチーフがデザインされたさまざまな形のプレート、その表面には「CIAO CIAO」のメッセージが入っている、伊勢丹限定のプレートだ。

　会期中は壁面に飾られているものの中から好きなプレートを直接選んで買うこともできる（予価：6825〜8925円）。また、同時にパオラ・ナヴォーネ氏が本企画のためにデザインしたモチーフを描いた、限定アイテムのシリーズも用意される。独創的かつ温かみのあるパオラ・ナヴォーネの世界に、どっぷり浸ってみたい。

　5階のリビングフロアでも、次々と魅力的な企画が繰り出される。まず紹介したいのは、和食器コーナーで展開する「new cubism by koichiro kimura」。日本の伝統工芸である漆塗りをベースに、アバンギャルドな世界観を表現したテーブルウェアや家具のデザインなどで世界に知られるアーティスト、木村浩一郎氏の新作コレクションだ。

　今回のシリーズのコンセプトは「new cubism／ニューキュビズム」。ドットを用いて、2次元の表現を立体として再構築した鮮烈なコレクションだ。会場構成にも注目したい。