問題児の部下とどう向き合えばいいのか(2/2 ページ)

» 2010年10月27日 08時00分 公開
[増沢隆太,INSIGHT NOW!]
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特別扱いしないとは

 さて「特別扱いしない」とは、どんなことでしょうか。例えば職場のルール、出退勤時間や、レポート、今回のような連続して取得している休職のような「異常事態」を改めて検証する必要があります。

 これを「前例」として触るのをやめてしまうと、唯一最高の問題解決のチャンスを失うことになります。例えば、休職自体、普通のことではありません。休職が悪いわけではないにしても、それが何度も継続される、長期に及ぶのであれば、当然その実態を知らなければなりません。難病など、正当な休職と、この事件のような悪質な職務放棄を見分ける必要があります。

 問題から目をそむけることなく、決して威張り散らすこともなく、粛々と、当然のこととして、ご自身の責任を果たして下さい。問題児部下については、「そういうものだから」ではなく、何が起こっているのかを、自らきちんと把握して下さい。

 上司自身も生身の人間です。スーパーマンではありません。できないこと、恐いことを無理に行うのではなく、「なすべきこと」を責務として取り組んでほしいと思います。(増沢隆太)

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