コラム
» 2010年10月27日 08時00分 UPDATE

問題児の部下とどう向き合えばいいのか (1/2)

会社で部下を持つようになると、自分自身が起こしたわけではないトラブルをも責任として負わなければなりません。上司として、トラブルやその原因となるトラブルメーカー部下にどのように向き合うべきでしょうか。

[増沢隆太,INSIGHT NOW!]
INSIGHT NOW!

著者プロフィール:増沢隆太(ますざわ・りゅうた)

RMロンドンパートナーズ(株式会社RML慶文堂)代表取締役。東京工業大学特任教授、コミュニケーション戦略家。人事コンサルタント兼大学キャリア教官兼心理カウンセラーで、東工大大学院では「コミュニケーション演習」の授業を行っているほか、企業では人材にも「戦略性」を重視する功利主義的アクティビティを提唱している。


 大阪府職員が、病気休職中にも関わらずバーを経営し、懲戒処分を受けたというニュースがありました。その上司も戒告処分となったようです。

 このケースがそうかは分かりませんが、上司も注意するのに気兼ねするコワモテの部下や、アンタッチャブルな扱いを享受しているヌシのような部下を持ったら(持たされたら)どうしたら良いのでしょうか?

 自分が部下の時は、「上司なんて気まぐれや自分の機嫌次第で好き勝手にイバれて気楽なもんだ」と思っていませんでしたか? 私はそう思っていましたので、ずいぶん上司にとっては扱いづらい部下だったと思います。

 しかし、実際に上司になると、そうそう簡単なものではないことが分かり、ちょっと怖くなったというアナタ。極めて正常な神経の持ち主です。なーんにも感じないような鈍感な方は、「上司能力に欠けているのではないか」と感じます。権力を持つということは恐ろしいことなのです。それが理解できている方は、「むしろ、上司の適性あり」と言えます。

問題児部下の対処法

 さて、では実際、扱いづらい部下にどう接すればいいでしょうか。非常にシンプルです。特別扱いしないこと。これしかありません。

 問題児部下も、生まれた時から問題児であったわけがありません。歳とともに、だんだんふて腐れ、開き直り、上司をも恫喝(どうかつ)できる快感に目覚め、既得権としての特別扱いを得ていったのです。

 そうした負の連鎖、負の遺産をあなたは背負い込むべきではありません。特別扱いが継続すれば、この大阪の事件の上司のように、問題児部下を野放しにした責任を当然問われます。部下が不始末を起こせば、当然上司は責任を負います。

 こうした問題児部下は、そもそも理不尽な既得権を振りかざすような、まともな神経を持っていないわけですから、放置すれば上司以外とも問題を起こします。顧客や同僚、さらにほかの部門など、ウイルスのようにその負の影響が蔓延(まんえん)していくのです。

 あなたは上司として、このウイルスを退治しなければなりません。もちろんあなたの前任者の上司はこれを見て見ぬふりなどで野放しにしてきたのでしょう。

 そのままあなたも見て見ぬふりを続けられれば、もしかすると無難な上司生活を送れるかもしれません。しかしいったん不始末が起こればその責任をすべて負うという、途方もないリスクは、やはり放置すべきではありません。

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