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» 2010年10月22日 08時55分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:上値も重いが好決算発表が相次ぎ堅調な展開 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11146.57△38.60

<NASDAQ>2459.67△2.28

<為替:NY終値>81.32-81.38

利益確定売りもあって上値も重いが好決算発表が相次ぎ堅調な展開

 好調な決算を発表する企業が多いことに加え、朝方発表された新規失業保険申請件数も前週より減少、予想も下回ったことから、雇用に対する懸念も薄らぎ、買い先行となりました。引き続き金融緩和期待が根強いこともあり、好調な決算発表に素直に反応し、上げ幅を広げる場面もありましたがドルがユーロに対して上昇となり、商品相場が下落すると利益確定売りに押されて軟調となる場面もありました。最後は買戻しも入って堅調となりましたが、基調は強含みではあるものの目先的な過熱感もあって上値も重くなりました。

 決算発表が本格化するなかで好調な決算を発表する銘柄も多く堅調となりました。ただ、目先的な過熱感が強いことから利益確定売りに押されるものも多く、上値も限定的となりました。引き続き金融緩和期待も根強く、売り急ぐような動きも少ないのですが、商品相場も利益確定売りに押されるものも多く、ドルの底堅さもあって、上値も重い展開です。今後は好調な企業業績を受けて。雇用や個人消費に対する懸念や不安が払拭されるのかどうかが注目されることになるものと思います。

 個別には前日の引け後に予想を上回る業績見通しを発表したイーベイが大幅高、予想を上回る決算を発表したマクドナルドが買われ、連れてホーム・デポが大幅高、ウォルマートも堅調となるなど消費関連銘柄が高くなりました。キャタピラーは好決算を発表して買い先行となったものの利益確定売りに押されて軟調、UPSも同様に予想を上回る決算を発表しながら軟調となりました。商品相場も上げ一服となったことから、アルコアが軟調、エクソン・モービルなど石油株は高くなりましたが、ニューモント・マイニングなど金鉱株は軟調となりました。ハイテク銘柄ではノキアが好決算発表を受けて堅調、アップルは軟調となりましたが、IBMやインテルなども堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は方向感なく小動きとなりました。円売り介入期待、警戒感が根強いなかで、米政府高官の発言で大きく為替が振れる場面もあったのですが、介入でないとわかると元の水準に落ち着く格好となり、円高基調に変わりないことが嫌気されて軟調となりました。米国株高を好感して買い先行となったのですが、円高に対する懸念などから買い切れないということなのだと思います。注目された中国の経済指標の影響はほとんど見られず、為替が株式市場を動かしているかのようでした。

 米国市場は堅調ながらも上値の重い展開となりましたが、日本市場は円高一服となったことなどから堅調な展開となりそうです。米国市場では銀行株が軟調となり、商品相場も上げ一服となったことから、日本市場でも資源・エネルギー関連の非鉄株や商社株、銀行株などは上値も重くなるかもしれません。それでも米国株など海外株式市場に比べ出遅れ感もあり、好決算が期待されるハイテク銘柄などを中心に総じて底堅い堅調な展開が期待されそうです。G20会合を控えて動き難いとは思いますが、円安方向に振れれば週末の手仕舞い売り、ヘッジ売りをこなして堅調となるものと思います。

 日経平均は引き続き9200円〜300円水準が下値に、9500円〜600円水準での動きが続くものと思います。円売り介入などで円安に大きく振れるような展開になれば、9500円〜600円水準を抜けて来るのでしょうし、決算発表が本格化するなかで、好決算がいくつか見られるとさらにその水準から上昇、上値を試す展開となるのでしょう。G20会合の結果を受けても円高が是正されないようであれば、9200円〜300円水準の下値を試すことになるものと思います。

本日の注目点

◇20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(韓国・慶州、23日まで)

◇9月の全国スーパー売上高(日本チェーンストア協会)

◇4−9月期決算:ヤフー(4689)、JFE(5411)、中外薬(4519)、ジャフコ(8595)、KDDI(9433)

◇10月の独Ifo企業景況感指数

◇海外7−9月期決算:ベライゾン・コミュニケーションズ

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