日本経済にとって望ましいのは、1ドル「95〜100円」

» 2010年10月21日 12時27分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 日本経済にとって望ましい為替水準はどのくらいですか? 個人投資家に聞いたところ、「95〜100円」(24.3%)と答えた人が最も多いことが、トムソン・ロイター・マーケッツの調査で分かった。次いで「100〜105円」(20.9%)、「90〜95円」(19.9%)と望ましい為替水準について1ドル90〜105円との回答が6割を占め、現状よりも10円以上の円安を望む声が多かった。

 また個人投資家からは「製品輸出と原料輸入コストを考えるとこれくらいが望ましい」(60代男性)、「企業が自己の経営努力によって利益を得られる限界水準」(30代男性)、「ドル高/円安になりすぎると米国経済が失速する」(50代男性)といった声があった。

 さらに1ドル105円よりも円安を望む人(24.1%)からは「数年前は105〜110円の水準で日本の景気が持ち直した」(30代男性)、「中小の輸出企業が生き残れるのは110〜115円の水準」(50代男性)との声が出ていた。

(出典:トムソン・ロイター・マーケッツ)

この政策を優先させるべき

 日本経済を立て直すために、どういった政策を優先させるべきだろうか。この質問に対し「為替の単独介入の継続」(45%)と答えた人がトップ。次いで「為替の協調介入実施」(30%)、「社会保障改革」(19%)、「さらなる金融緩和」(14%)、「新成長戦略の早期実行」(11%)と続いた。

(出典:トムソン・ロイター・マーケッツ)

 インターネットによる調査で、個人投資家695人が回答した。調査期間は10月4日から10月7日まで。

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