論点がブレまくる企画会議は悪いのか?(1/2 ページ)

» 2010年10月22日 08時00分 公開
[赤秀有為,INSIGHT NOW!]
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著者プロフィール:赤秀有為(あかひで・ゆい)

エフィジェント株式会社代表取締役、プロジェクトマネージャー。「管理だけではない。推進、コンサルタント役としても機能する」をコンセプトに、ITプロジェクトマネジメントサービスを提供している。


 なぜ、企画会議はいつもいつも論点がブレまくるのだろうか?

 進行役が「先週の会議でみんなでSWOT分析※をしましたね。本日は、この分析結果をもとに施策のアイデア出しをしましょう!」と言ったそばから……

※SWOT分析……プロジェクトなどの強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) を分析すること。

佐藤 今は 超円高だよね。Tに円高の脅威を含めた方が……。

鈴木 いやいや、円高はむしろOの機会になるのでは……。

進行役 (SWOT分析は、先週やっと完了させたのに。蒸し返されると、また全体でアナーキーな議論になって紛糾する。全体議論をまとめるの大変なんだから、勘弁してよ!)

 また、次のようなことも。

佐藤 先ほどの“●●のプロ組織を作り上げる”施策だけど、うちの会社はもともと●●に強みがないから単独でプロ組織を作るのは無理だね!

鈴木 じゃあ、コンサルを入れますか?

佐藤 そうだね。あと、どれくらいの期間がかかるかなぁ。3年くらい想定しておいた方がいいのかな。

 といったように、施策の実行計画の話に展開してしまう。

進行役 (今は、施策のアイデア出しだけをやりたいの。すべて洗い出された後に、施策の評価や優先順位付け、それから具現化に向けての策を考えるから。うちの部門で企画会議を進めると、いつもこんな風にグダグダになる。ほかの会社だと、もっとスマートにやっているのだろうな)

 いやいや、どこの現場でも同じようにみなさん苦労されているだろう。

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