速報
» 2010年10月21日 08時41分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:好決算や金融緩和期待から買われて大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11107.97△129.35

<NASDAQ>2457.39△20.44

<為替:NY終値>81.1-81.16

好決算や金融緩和期待から買われて大幅高

 前日の大幅下落の反動や金融不安が薄らいだこと、また、ドル安効果で好決算を発表する企業が多かったことなどから買い先行となりました。注目された地区連銀経済報告(ベージュブック)も緩やかな景気回復を認める内容となりましたが、追加緩和期待も根強く、欧州財政再建策が出揃ったことなどもあってドルが売られ、ドル安効果や金融不安が薄れたことから商品相場も堅調となったことも好感されました。中国の利上げの影響もアジア市場などで見られなかったことも世界的な景気減速懸念を打ち消し、需要増から商品相場の上昇につながり、商品相場の上昇で素材株などを押し上げた面もあるものと思います。

 前日の大幅下落の要因となっていた中国の利上げの影響も実体経済に対しては少ないと見られたことや銀行に対する住宅ローン債券買戻し請求も問題が大きく取りざたされることもなく、欧州での財政再建策が示されたことで、欧米金融機関に対する懸念も薄れて、大幅高となりました。これまでの流れが継続していることが確認されたことに加え、ユーロ相場が安定したことで買い安心感が出たものと思います。引き続きドル安効果での好調な企業業績を確認しながら強含みの展開が続くものと思われます。

 個別には予想を上回る決算を発表したボーイングが大幅高、ドル安効果期待もあってキャタピラーやデュポンなども高くなりました。商品相場が大きく反発となったことが好感されてアルコアやエクソン・モービル、シェブロン、パブリック・ゴールドなど素材株・資源株が堅調、IBMや新製品を発表したアップルも高く、好決算を発表したユナイテッド・テクノロジーズやウェルズ・ファーゴ、AMR、ジュニパー・ネットワークスも高くなりました。決算で1株利益が予想をした待ったモルガン・スタンレー、投資判断の引き下げのあったバンク・オブ・アメリカは軟調となりましたが、JPモルガン・チェースなどは堅調となるなど金融株はまちまちとなりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株安や商品相場が軟調となったこと、中国の利上げを懸念して売り先行となり、大幅下落となりました。為替もいったん円安に振れたものの円高傾向は変わらず、寄り付きからの売り一巡後は売り急ぐ動きも見られませんでしたが、特に物色されるものが見られるでもなく、戻りも限定的となって上値の重い展開となりました。中国など他のアジア市場では中国利上げの影響も限定的となっていたことから、円高と米国株安を嫌気して見切り売りも嵩んだものと思います。

 米国市場が大幅高となったことや前日の大幅下落の反動から、日本市場も堅調な地合いが期待されますが為替が対米ドルでまた円高に振れたことから、戻りも限定的となりそうです。足元の景況感は決して悪くなく、商品相場の反発で商社株や非鉄株などの反発は期待されますが、円高が気になって、最後まで買い切れない可能性もありそうです。米国金融緩和を織り込むように円高一服となれば、昨日の下げ分をとり戻すような展開になるのでしょう。ハイテク銘柄や機械株なども為替が落ち着けば、新興国の景気拡大効果を改めて織り込むようにしっかりと反発してくるものと思います。

 日経平均は25日移動平均線を割り込みましたが75日移動平均線や下値の目処と見られる9200円〜300円水準で下げ止まり、まだもみ合いの中での動きが続きそうです。上値は9500円〜600円水準、下値は9200円〜300円水準でのもみ合いの中での動きということです。9500円〜600円水準を抜けて来るには好決算の発表が主力銘柄で多く見られることや、円売り介入、円高懸念の払拭と言うことが必要であり、9200円〜300円を割り込むには芳しくない決算や円高の影響での収益下振れが多くなることや一段の円高進行が条件となって来るのでしょう。

本日の注目点

◇20年物国債〔10月債〕入札

◇4−9月期決算:光世証券(8617)

◇10月の米フィラデルフィア連銀景気指数

◇9月の米景気先行指標総合指数

◇ブラード・セントルイス連銀総裁が会合であいさつ

◇欧州中央銀行(ECB)理事会

◇7−9月の中国国内総生産(GDP)

◇9月の中国消費者物価指数

◇9月の中国卸売物価指数

◇9月の中国工業生産高

◇9月の中国小売売上高

◇1−9月の中国固定資産投資

◇9月の香港消費者物価指数

◇海外7−9月期決算:マクドナルド、UPS、キャタピラー、AT&T、トラベラーズ、アマゾン・ドット・コム、アメックス

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

ITmedia 総力特集