日本への旅行に期待すること、国や地域によって違い

» 2010年10月20日 15時15分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 観光立国を目指し、ビジット・ジャパン・キャンペーンを展開している日本。アジア地域の人々は日本への旅行について、どのように考えているのだろうか。

 野村総合研究所の調査によると、ソウル、上海、台北のアジア3都市に居住し、5年以内に外国旅行した経験を持つ15歳以上の男女に「過去5年間に行ったことがある観光目的での外国旅行先」を尋ねたところ、日本への渡航経験率は上海が70.0%、台北が66.2%、ソウルが54.6%と、調査対象3都市すべてで首位だった。

 2位以下を見ると、ソウルは2位「中国」(44.5%)、3位「タイ」(24.1%)、4位「欧州」(18.2%)。上海は2位「香港・マカオ」(67.8%)、3位「韓国」(43.6%)、4位「シンガポール」(42.0%)。台北は2位「香港・マカオ」(40.8%)、3位「中国」(37.4%)、4位「韓国」(28.9%)。いずれも近隣諸国への旅行が上位にランクインしている。

過去5年間に行ったことがある観光目的での外国旅行先(出典:野村総合研究所)

 日本旅行の人気は高いようだが、どんなことに期待しているのだろうか。今後日本に旅行したいという人に「日本への旅行で最も期待すること」を聞くと、ソウルでは「温泉・リラクゼーション」(16.7%)、上海では「伝統的な景観・旧跡」(17.4%)、台北では「旅行先での食事を楽しむ」(25.7%)がトップだった。

 ソウルでトップだった「温泉・リラクゼーション」は上海では7位(6.2%)、台北では7位(4.4%)、上海でトップだった「伝統的な景観・旧跡」はソウルでは3位(11.1%)、台北では6位(5.3%)となっており、野村総合研究所では「期待の対象やその度合いは3都市ごとに特徴があることがうかがえる」とコメントしている。

 インターネットによる調査で、対象はソウル、上海、台北のアジア3都市に居住し、5年以内に外国旅行した経験を持つ15歳以上の男女1655人。調査時期は9月下旬。

(今後日本に旅行したいという人の)日本への旅行で最も期待すること(ソウル、出典:野村総合研究所)
(今後日本に旅行したいという人の)日本への旅行で最も期待すること(上海、出典:野村総合研究所)
(今後日本に旅行したいという人の)日本への旅行で最も期待すること(台北、出典:野村総合研究所)

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