市民ランナーの増加でランニングシューズ市場が拡大

» 2010年10月20日 11時55分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 矢野経済研究所は10月19日、「スポーツシューズ市場に関する調査結果」を発表、2009年のスポーツシューズ国内市場(メーカー出荷ベース)は、数量ベースで前年比0.9%増の7759万足、金額ベースで同0.1%増の2773億5000万円となったことが分かった。

 最大市場である「多目的シューズ(一般カジュアルスニーカー)」がマイナス成長だったものの、「ランニングシューズ」「アウトドアシューズ」などが好調だったため、全体としては微増となった。

市民ランナーの増加でランニングシューズ市場が拡大

 分野別に見ると、2009年のランニングシューズ市場は数量ベースで前年比7.3%増の1548万足、金額ベースで7.7%増の439億6000万円と大きく成長した。矢野経済研究所では「マラソン大会などレース志向を強める市民ランナーの増加によって、中・上級者向けモデルや高価格モデルが人気となっている」とコメントしている。

 同研究所では2010年のスポーツシューズ市場について、サッカーワールドカップ特需や健康・美容志向の高まりなどによって、数量ベースでは前年比1.9%増の7903万足、金額ベースでは同3.6%増の2874億2000万円で推移すると予測している。

スポーツシューズ国内出荷数量推移(出典:矢野経済研究所)

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