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» 2010年10月20日 08時38分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:景気減速懸念が強まり大幅下落 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10978.62▼165.07

<NASDAQ>2436.95▼43.71

<為替:NY終値>81.58-81.64

中国の利上げや金融不安からの信用収縮懸念、景気減速懸念が強まり大幅下落

 中国の利上げをきっかけに世界的な景気減速懸念が強まり、商品相場の下落、通貨の下落となりました。住宅ローン証券化商品買い戻しの話題などもあって金融不安からの信用収縮懸念も強まり株式市場は大幅安となりました。予想を上回った住宅着工件数や好決算への反応は鈍く、中国の需要減少から商品相場も下落、また、米大手銀行に住宅ローン証券化商品の買い戻しを要求されるとの報道から金融不安となり、信用収縮もあってリスク資産からの回避の動きが一気に強まりました。

 突然の中国の利上げをきっかけにリスク許容度が一気に低下、リスク資産とされる通貨や商品などが一斉に売られました。景気減速懸念も強まり、足元の決算が好調とされる銘柄も先行きに対する懸念から売られてしまうという状況でした。ただ、決算発表が本格化するなかでドル安効果もあって足元の業績は好調なものも多く、底堅さは見られるものと思います。中国の金融引き締めも「バブル退治」や「通貨対策」と言うことであり、ここから世界景気の後退にはつながらないと思います。

 個別にはバンク・オブ・アメリカは朝方発表した決算が好調ということで買い先行となったものの、住宅ローン証券化商品の買い戻しを要求されると報じられたことから売られ、大幅下落となりました。連れて金融株は金融不安が台頭して売られ、JPモルガン・チェースやシティグループは軟調となりました。リスク回避の動きや信用収縮、ドル高もあって商品相場が大きく下落、パブリック・ゴールドやニューモント・マイニング、アルコアが大幅下落、エクソン・モービルやシェブロンも軟調となりました。好決算を発表しながら先行きの見通し不安からIBMが大幅下落、世界的な景気減速懸念からインテルやキャタピラーなど幅広く売られました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株高や円高一服となったことから、堅調となりました。寄り付きは時間外取引での米国株の下落を意識して軟調な始まりでしたが、堅調な地合いが続きました。為替もほとんど動きはなかったのですが、ドルの買戻しも見られ、円高一服となった感もあり、堅調となったものと思います。ただ、円売り介入期待と懸念が入り混じり、思い切って持ち高を増やすということもなく、持高調整や目先筋の売り買いが中心で方向感のない展開でした。

 米国株が大幅下落、その要因の一つである中国の利上げの影響から日本市場も軟調となりそうです。ただ、為替が円安=ドル高となったこともあり底堅さは見られるものと思います。ここのところ相場の下支えとなっていた資源関連の非鉄株や商社株は売り先行となりそうですが、もともと割安感が強かったこともあって、底堅さは見られるものと思われます。金融株に対する不安などは根強いのでしょうし、まだまだ「円高」水準であることにはかわりなく、総じて積極的な買いは手控えられて上値の重い軟調な展開となりそうです。

 日経平均は引き続き9500円水準での動きとなりそうです。世界的な株安もあり、下値を試す動きとなるのかもしれませんが、決算発表の本格化を前に割高感があったわけでもなく売り込み難く、底堅さは見られるものと思います。世界的な景気減速懸念が強まっても大きく円高に振れることがなければ、9200円〜300円水準では下げ止まるものと思われます。目先的には9400円を割り込むところからは売り難くなって来るのではないかと思います。

本日の注目点

◇8月の景気動向指数改定値(内閣府)

◇9月のコンビニエンスストア売上高(日本フランチャイズチェーン協会)

◇米地区連銀経済報告(ベージュブック)

◇プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁が講演

◇英中央銀行が金融政策委員会の議事録を公表(6−7日開催分)

◇海外7−9月期決算:ボーイング、ユナイテッド・テクノロジーズ、

◇イーベイ、ウェルズ・ファーゴ、モルガン・スタンレー

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