飲料市場における紅茶の重要性が高まる中、「午後の紅茶」「TEA'S TEA」「リプトン」「紅茶花伝」「フォション」「TEAO」など、紅茶ブランドの新商品が相次いだ。新商品のサバイバル合戦が激しいコンビニ市場での勝ち組紅茶はどれだろうか?
ひと昔前の紅茶市場は午後の紅茶ブランドが独占していたが、2010年4月のブランド別シェアを確認すると、リプトンブランドにトップシェアを奪取されていることが分かる。しかし、9月のデータと比較すると、午後の紅茶ブランドが巻き返していることもうかがえる。巻き返しの一因となったのが「午後の紅茶 無糖プレーンティー」だ。この商品がヒットしたことによって、午後の紅茶ブランドが息を吹き返しているのである。
「リプトン」「午後の紅茶」「TEA'S TEA」の3大ブランド以外でも、「紅茶花伝 アーモンドキャラメル」が新商品では好調な売り上げを記録している。しかし、紅茶花伝ブランドは新商品発売当初の勢いはあるものの、定番化に至るまで商品が成長できない傾向にあるのが残念なところである。
船井総合研究所シニアコンサルタント。複数企業でキャリアを磨き、船井総合研究所の経営コンサルタントとして従事する。コンビニ本部等の多店舗展開チェーン企業へのコンサルティングを中心に活動。クライアント先である「NEWDAYS」の平均日販を日本一に押し上げたことが話題になる。月刊コンビニ(商業界)で連載を持つほか、著書に『コンビニのしくみ』(同文館出版)や『よくわかるこれからのスーパーバイザー』(どちらも同文館出版)がある。
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