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» 2010年10月18日 16時32分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:円高が進み上値も重い (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9498.49円 ▼1.76円
売買高 14億7510万株
日経平均先物 9490円 ▼30円
売買代金 1兆0034億円
TOPIX 830.52 △4.14
値上がり銘柄 1059銘柄
東証マザーズ指数 344.56 ▼1.52
値下がり銘柄 451銘柄
日経ジャスダック平均 1157.71 円 ▼3.30円
変わらず 147銘柄
騰落レシオ 96.60% △8.51%

日経平均

米国ハイテク株高などを受けて底堅い堅調な展開だが、円高が進み上値も重い

 先週末の米国市場は銀行株が売られ、ハイテク銘柄が買われる展開となり、その動きを受けて、円高にもかかわらず日本市場も底堅い堅調な展開となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が売り越しと伝えられたこともあり、堅調とはなったものの上値も重く、小動きとなりました。米国株安から信用収縮懸念が強まり、ユーロなど高金利通貨が売られ、銀行株や不動産株も軟調となって、足を引っ張る格好となりました。円高気味であることには違いないのですが、足元の業績が底堅いと見られたハイテク銘柄などが堅調となりました。

 後場も底堅い堅調な地合いが続いたのですが、上値が重く、上値の重さを確認すると見切り売りも嵩んで軟調となる場面もありました。為替も円高気味であることにはかわりなく、買い戻し一巡後に見切り売りに押されるものも散見され、冴えない展開となりました。円高メリット銘柄が買われて指数を下支え、相場全体としては底堅さも見られたのですが、堅調なものでも積極的に買われているものは少なく、持高調整の売り買いの中で指数が小動きとなったようです。

 小型銘柄も値動きの悪さを嫌気して見切り売りに押されるものも多く、軟調となりました。特に売り急ぐような場面はなかったのですが、東証マザーズ指数も日経ジャスダック平均も軟調となりました。先物は朝方は週末のヘッジ売りの買戻しもまとまって見られましたが、その後はまとまった売り買いも散発的であり、まとまった売り買いに指数が振らされる場面はありましたが、大きく方向感を出すような動きはありませんでした。

 相変わらず政策も対策も見られず、円高を嫌気する動きが続いています。本日は対米ドルよりもむしろ対ユーロなどで大きく円高に振れ、リスク許容度の低下=信用収縮の動きが見られたことが気がかりです。高金利通貨への資金の流れが一段落となったとすると再度「安全資産」として円に資金が向かう可能性があり、日本政府が何も出来ずに手をこまねいているうちに、世界的な通貨安競争、金融緩和競争に完全に乗り遅れ、置いていかれたということになってしまいそうです。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 手掛かり難のなか、小動きとなっていますが、チャート的にもなんとも中途半端な展開になっています。RSIやストキャスティックスも中途半端な位置で方向感はなく、転換線に絡みながらの動きで、遅行線も雲の中で小動きとなっています。遅行線が日々線に絡むところでは動きも出てくるものと思います。

TOPIX

NYダウ

 雲の中で小動きとなっています。RSIもストキャスティックスも小動きとなり、遅行線は日々線に絡みながらの動きです。遅行線が絡む日々線が上昇となって来るところで、しっかりと遅行線が日々線に絡みながら上昇となるのかどうかが注目されます。遅行線が日々線に絡みながら上昇となれば、日々線は雲を抜けて底入れ確認となって来るので、ここからの動きは大いに注目されます。

円相場

NYダウ

 安値を更新、下値を試す展開が続いています。RSIもストキャスティックスも底値圏に張り付いており、いつ反発となってもおかしくはないのですが、遅行線が日々線に急騰となっている日柄に応答して戻りを試す展開となるのではないかと思います。それまでは売られ過ぎ感があり、底堅さも見られるのでしょうが下値を試す動きは変わらないものと思います。

銘柄ピックアップ

米国ハイテク株高に反応

村田製(6981) 4535 △75

 約3カ月ぶりの高値を付けました。先週末米国市場でハイテク銘柄が堅調となったことや円高も織り込み済みということで買われ、堅調となりました。

マツダ(7261) 212 ▼2

 米フォード・モーターが保有するマツダの株式を売却する方針と新聞で報じられ、漠然とした不安感もあり、処分売りに押されて軟調となりました。

三井住友(8316) 2360 ▼28

 年初来安値更新となりました。米国での銀行株安や国際的な自己資本規制をめぐる問題に加え、信用収縮懸念もあって売り急ぐ展開となりました。

京セラ(6971) 8590 ▼10

 2010年4−9月期の連結営業利益が主力の半導体部品が高機能携帯(スマートフォン)市場拡大を背景に好調で、前年同期比約9倍となったもようだと報じられ、2011年3月期通期も従来見通しを上回りそうだとして買われましたが、円高を嫌気する動きもあり、上値も重く、最後は軟調となりました。

日 立(6501) 350 ▼2

 自動車バッテリー世界最大手とリチウムイオン電池など先端電池事業で提携すると新聞で報じられましたが特に材料視されず小動きとなりました。足元の業績か回復や事業拡大は期待されるものの、円高の影響などを嫌気する向きもあり、冴えない展開となりました。

千代インテ(6915) 986 △89

 先週末の引け後に発行済み株式数の2%強を上限とする自社株買いの実施を発表、株式需給の好転を好感する買いが入り大幅高となりました。足元の業績が好調と発表したことやPBR(株価純資産倍率)で見ても割安感があり、買い易く、大幅高となりました。

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