改札を抜けて出発ロビーに入ると、すじ雲をイメージした大屋根が出現する。出発ロビーの設計テーマは「空」。高い天井から降り注ぐ自然光が、じつに気持ちいい。
広々としたフロアに4列のアイランド式チェックインカウンターが配置され、さらに両側には団体チェックイン用のカウンターが並ぶ。ここで手続きを済ませたあとは、そのまま正面の出国審査場に進むというつくりで、動線もきわめてシンプルだ。
出発までの待ち時間を過ごすための施設も充実させた。中央に見えるエスカレーターを上がると、4階には一大商業ゾーンが広がる。江戸時代の街並みを再現したエリア「江戸小路」は、飛行機を利用する予定がない人たちも引き寄せそうだ。
10月21日のオープンを前にしたマスコミ向けの内覧会では、すでにいくつかの店舗がオープン。甘味茶屋「京はやしや」で抹茶アイスクリームを試食していたテレビ局の女性記者は「空港にいることを忘れそうですね」と笑顔を見せた。空港には珍しい回転すし店もある。カリフォルニアロールなどいわゆる外国人向けのメニューは見当たらず、板前さんは「あえてオーソドックスなすしネタで勝負します」ときっぱり。本格的な24時間空港としての運用に合わせ、一部の飲食店やラウンジは終日営業する。
さらにその上の5階に上がると、江戸時代から現代に雰囲気が一転。いまや日本のお家芸となったアニメやキャラクターのショップが並び、また空港では世界初となるプラネタリウムを備えたカフェもオープンした。若いカップルには、満点の星空を眺めながらのカクテルなどが最高だろう。
同じフロアにある展望デッキも、広々とレイアウトされている。航空写真ファンには、順光となる午後の撮影がおすすめだ。フェンスは下が太い金網で、上がワイヤー構造。金網部分にはカメラ窓が設けられていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング