ラブプラスが牽引、恋愛ゲーム市場が前年度比8割増

» 2010年10月14日 11時57分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 矢野経済研究所は10月14日、「オタク市場に関する調査結果」を発表した。分野別に2009年度のオタク市場を見ると、前年度より市場規模を拡大させたのは「恋愛シミュレーションゲーム」「オンラインゲーム」「電子コミック」「コスプレ衣装」「同人誌」「フィギュア」「アイドル」市場だった。

 中でも前年度比83.0%増の86億円と大きく伸びたのが、恋愛シミュレーションゲーム市場。矢野経済研究所では「コナミのラブプラス人気や、最近2〜3年ほどの間の女性をターゲットとした携帯電話向け恋愛シミュレーションゲームのユーザー数増加により、2009年度から急拡大している」と分析している。また、ブロードバンドの普及や端末の高機能化で、電子コミック市場は同29.8%増の422億円。SNS上で展開されるソーシャルゲームの急成長により、オンラインゲーム市場も同17.2%増の2131億円と好調だ。

 「あらゆる産業が、リーマン・ショックに端を発する不況の影響により大幅な縮小を強いられている中、不況の影響が皆無とは言えないが、コアユーザーの確実な取り込みや、リーズナブルな商品・サービス提供でエントリーユーザー獲得も進んでいることから、不況の影響は軽微であった」(矢野経済研究所)

2009〜2010年度(予測)オタク市場分野別市場規模(出典:矢野経済研究所)

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