ネット生中継の先駆け、ショパン国際ピアノコンクール誠 Weekly Access Top10(2010年10月2日〜10月8日)

» 2010年10月14日 11時00分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は「新入社員に聞く、35歳時点での“理想”と“現実”の年収はいくら?」。2位は「牛丼チェーン店を利用しない理由」、3位は「給与が高い業種と低い業種――その差は389万円」だった。

ネット生中継の先駆け、ショパン国際ピアノコンクール

 先週のトップ10では、ノーベル賞発表のネット生中継について紹介した。日本時間の18時や20時という視聴しやすい時間帯の発表だったため、ドキドキしながらその様子を見守った人も少なからずいたのではないだろうか。

 Ustreamやニコニコ生放送の登場で、省庁の記者会見やオンラインゲームをプレイする様子など、今までテレビでは生中継されなかったようなものまで、見られるようになっている。ほんの数年前までは動画さえも満足に見られなかったことを思うと、隔世の感がある。

 筆者が最初にネット生中継に触れて、驚いたのは2005年のこと。ショパンの故郷ポーランドで5年に1回行われるショパン国際ピアノコンクールの中継である。世界的に権威のあるピアノコンクールの1つで、数週間にわたって参加者たちがショパン作品の演奏の出来を競うというものなのだが、なぜかその模様がネット生中継されていたのだ。

 音楽について素人に近い筆者は演奏の出来がよく分からなかった上、みんなが同じ課題曲を演奏するため正直退屈だった。しかし当時、2ちゃんねるで専用のスレッドが立っており、音楽に詳しそうな人たちが、「この演奏のここがいい」「あの出来で次のラウンドに進出できるなんてコネじゃないの?」といったやりとりを活発に行っており、その模様と合わせて見ると、結構楽しめた。「これが『のだめカンタービレ』の世界なのか」と妙に感動したことを覚えている。

 そんなショパン国際ピアノコンクールだが、それから5年後の今、まさに行われている最中で、今回もネットで生中継していたりする。まだコンクールも中盤に差し掛かったところとあってか、2ちゃんねるで専用のスレッドは立っていないようだが、Twitterでハッシュタグ「#chopin」で検索すると、さまざまな人が感想をつぶやいていて、注目している人が多いことを感じられる。日本では深夜に当たる時間に放送されているのだが、興味のある方はチェックしてみてはいかがだろうか。

ショパン国際ピアノコンクール公式Webサイト

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