筆者は似たような経験を何度か経て、サラリーマン記者を辞める決心を固めた。マスコミという看板を掲げていても、肝心の組織が記者を守ってくれないということを皮膚感覚で悟ったからに他ならない。
検察とマスコミ、両極端な例を記したが、共通項はある。どちらも日頃から偉そうなことを言っている、平たく言えば“上から目線”の代表格である。その内実は、組織防衛に走るごく普通の人の集まりでしかないのだ。
読者の所属する企業や団体の内情はどうだろうか。1人ひとりの人間を守ってくれる組織だろうか? 一度、周囲を見回し、組織防衛の度合いを図ってみる必要がある。筆者の経験に照らせば、ハシゴはいきなり外される。そのときに慌てないためにも、日頃から所属する組織を冷静に分析しておく必要がある。
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