年収300万円と1500万円の人、ストレスの原因に違い

» 2010年10月13日 11時33分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 普段、悩みやストレスを感じているのは、どのような仕事をしている人が多いのだろうか。悩みやストレスがあるという人(66.4%)に聞いたところ、「事務」(76.3%)関係の仕事をしている人が最も多いことが、東京都の調査で分かった。次いで「サービス」(74.1%)、「専門的・技術的」(72.6%)と続いた。一方、ストレスを感じている人が最も少なかったのは「農林漁業」(47.4%)だった。

悩みやストレスの状況(仕事の種類別、出典:東京都)

 またストレスの状況と飲酒量の関係で見てみると、1日の平均飲酒量が増加するにつれて、ストレスを感じている人が多い傾向がうかがえた。1日平均4合以上飲む人で「ストレスを感じることがよくある」と答えたのは36.6%と最も多かった。

ストレスの原因

 何が原因でストレスを感じているのだろうか。悩みの原因を聞いてみると「自分の仕事」(49.2%)と答えた人が最も多かった。次いで「収入・家計・借金など」(33.4%)、「家族以外との人間関係」(29.9%)と続いた。東京都が実施した2006年度の調査結果と比べると「家族以外との人間関係」は10.0ポイント、「家族との人間関係」は6.8ポイント、「自分の仕事」は5.5ポイントそれぞれ増加した。

(出典:東京都)

 ストレスの原因と世帯年収の関係を見てみると、年収300万円未満の人は「収入・家計・借金」(41.1%)と答えた人が最も多く、次いで「自分の仕事」(34.9%)、「自分の病気や介護」(33.1%)と続いた。年収300万円以上の人は「自分の仕事」(49.3%〜63.6%)と答えた人が最も多かった。また年収1500万円以上の人を見ると、「自由にできる時間がない」(16.9%、平均13.6%)、「子どもの結婚」(6.0%、平均3.5%)を挙げる人が目立った。

 聞き取りによる調査で、20歳以上の7259人が回答した。調査期間は2009年10月14日から11月13日まで。

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