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» 2010年10月13日 08時50分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:決算期待や追加緩和期待が根強く、利益確定売りをこなして堅調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>11020.40△10.06

<NASDAQ>2417.92△15.59

<為替:NY終値>81.72-81.78

決算期待や追加緩和期待が根強く、利益確定売りをこなして堅調

 特に注目される経済指標の発表はもなかったのですが、引き続き金融緩和期待が強く堅調となりました。目先的な過熱感や利益確定売りに押される場面もあったのですが、FOMC(公開市場委員会)議事要旨が発表されると、追加の金融緩和期待が強まり買い直しや買い戻しを急ぐ動きもあり、堅調となりました。決算発表の本格化を前に、目先的な過熱感もあって上値も限られるのですが、売り急ぐ動きもなく堅調な地合いが続いています。

 引け後に発表された注目されていた半導体大手の決算も予想を上回ったことで景気の二番底懸念は薄れているものと思います。一方でドル安効果での景気持ち直しとなっていることで、ドル安を堅持するための追加緩和を含めて金融緩和継続期待も根強いということなのだと思います。決算動向がドル安効果以外のところで持ち直す、あるいはインフレ懸念が取りざたされるまでは金融緩和期待で底堅い動きとなるのでしょう。

 個別には引け後の決算発表が注目されたインテルは堅調、決算も予想を上回ったことで、時間外取引でも堅調となっています。ただ、粗利益率が予想を下回り上値も限られているようです。ドル安効果からの業績の底堅さを期待する動きもあり、アップルやIBMなどハイテク銘柄が総じて堅調、金融不安も薄れていることで、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなど金融株も総じて堅調となりました。金先物価格が上げ一服となり、パブリック・ゴールドやニューモント・マイニングは軟調となりましたが、原油価格が軟調となったにもかかわらず商品相場の底堅さもあり、エクソン・モービルなど石油株、アルコアなどの素材株が堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は週末・週明けの米国市場が堅調となったことや円高一服と見られたことから、買い先行となりました。週末のヘッジ売りの買戻しやG7為替介入が取り沙汰されることもなかったことで、介入が入るのではないかとの期待もあって堅調な始まりとなりました。ただ、じりじりと円高が進む中でいっこうに介入は見られず、介入警戒感も薄らぎ、逆に介入期待も剥げて、売り急ぐ展開となって大幅安となりました。介入期待が失望となって見切り売りも嵩んだものと思います。

 米国市場は底堅いのですが、為替は相変わらず円高傾向にあり、日本市場は引き続き円高を嫌気する動きとなりそうです。さすがに昨日の大幅下落の反動から、好業績銘柄を中心に底堅い堅調な展開となるのでしょうが、円高が進むようであれば、改めて売り直される場面もありそうです。寄り付き前に発表される機械受注が予想(-3.7%)に反してプラスとなれば、買い要因となるのでしょうが、予想以上のマイナスとなると、円高の影響も取りざたされることになりそうです。好決算を発表した小売り株や商品相場の底堅さもあって商社株など為替の影響の少ない銘柄の動きが注目されます。

 日経平均は9500円〜600円水準での底値固めとならず、9500円〜600円水準での上値の重さを確認した格好となってしまいました。今度は、9200円〜300円水準での底堅さ、9500円〜600円水準での上値の重さを確かめるような動きとなって来るのかもしれません。円高が止まり、円安方向に水準訂正となるようであれば、9500円〜600円水準を抜けて来ることになるものと思われますが、円高が止まらなければ戻りの鈍い、上値の重い展開が続くのでしょう。

本日の注目点

◇9月のマネーストック(日銀)

◇9月の貸出・資金吸収動向(日銀)

◇8月の機械受注統計(内閣府)

◇9月の中国貿易統計

◇9月の英失業率

◇9月の米輸出入物価指数

◇バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長、パネル討議参加

◇ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演

◇米10年物国債入札(銘柄統合)

◇海外7−9月期決算:JPモルガン・チェース

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