景気回復鈍化懸念と金融緩和期待が交錯してまちまち清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2010年10月07日 08時37分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

円高に反応か

千代建(6366) 721 △17

 トクヤマ(4043)がマレーシアに設ける太陽電池原料の製造プラント建設を受注した。現地で設計や建設を担当する子会社を新設し、2013年前半の稼動を目指す。

ダイキン(6367) 3110 △15

 インドで家庭用エアコン市場に本格参入する。機能を絞りコストを下げた専用機種を2011年から発売、急増する中間所得者層の需要を開拓する。

日 立(6501) 360 ±0

 米ニューヨーク州電力公社から水力発電所尾主要設備であるポンプ水車を受注した。水力発電は国内では大型案件が出尽くした感があるが、海外では二酸化炭素(CO2)を排出しない発電手段として、需要拡大が見込まれる。

住友化(4005) 357 △16

 発光ダイオード(LED)液晶テレビの基板に使うアクリル樹脂を約3割増産する。LED液晶テレビの需要拡大で導光板に使うアクリル樹脂の品薄感が強まっていることに対応、同事業の売上高を2013年度に2009年度比約2割引き上げる。

ニプロ(8086) 1763 △40

 薬剤を入れる「アンプル」など医薬用ガラス製品の製造・販売事業を中国で始める。既にある企業の株式を取得し、子会社化し、自社技術を移管して品質を高め、中国市場での販売を拡大する。

三菱マ(5711) 249 △10

 塩やカリウム、レアメタルといった有価資源を海水から効率的に回収する技術の開発に乗り出した。今年度中に、有価資源のイオンを選択的に分離できる膜技術などに目処をつける。中長期的にはこの技術と海水淡水化を組み合わせた海水総合利用プロセスの構築も考えている。(日経産業)

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  1680万株

買い  2360万株

(金額ベースも買い越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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