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» 2010年10月06日 16時40分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国株高や金融緩和効果を期待した買いが入り大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9691.43円 △172.67円
売買高 28億8488万株
日経平均先物 9700円 △180円
売買代金 1兆7444億円
TOPIX 844.50 △11.86
値上がり銘柄 1090銘柄
東証マザーズ指数 363.48 ▼0.08
値下がり銘柄 454銘柄
日経ジャスダック平均 1174.58円 △1.82円
変わらず 117銘柄
騰落レシオ 103.38% ▼3.43%

日経平均

米国株高や金融緩和効果を期待した買いが入り大幅高

 昨日の日銀の追加金融緩和決定や米国株が大幅高となったことが好感され、買い先行となりました。為替は逆に円高に振れたことから、寄り付きの買いが一巡した後は上値の重い場面も見られました。それでも、外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が大幅買い越しと伝えられたこともあり、買い直され、目先筋の買戻しもあって大幅高となりました。銀行株は後場に入って金融庁が否定したものの「自己資本比率規制の厳しい独自基準採用」が伝えられ急速に値を消す展開となりましたが、金融緩和効果を期待する買いで全般的に堅調となりました。

 後場に入ると銀行株が切り返したこともあり、一段高となりました。不動産株や半導体関連銘柄などが金融緩和効果や世界的な半導体需要の増大、景気回復を好感するように買われ、商品相場も堅調なことから商社株や非鉄株も大幅高となるものも見られるなど堅調となりました。円高にも関わらず機械株やハイテク銘柄なども高いものが目立つなど金融緩和効果としてセンチメントの変化も見られました。一方で円高を嫌気して自動車株や精密株の一角が安く、持高調整の売りに押されてディフェンシブ銘柄に軟調なものも見られました。金融緩和を好感しているものの、円高懸念が引っかかるというような展開です。

 小型銘柄は主力銘柄が堅調、大幅高となるなかで乗り換え対象として売られるものも見られ、東証マザーズ指数は軟調、日経ジャスダック平均もほぼ横ばいと冴えない展開となりました。先物もまとまった売り買いも散発的に見られましたが一方的に売り買いが嵩むという動きというよりは目先筋の売り買いの中にヘッジ売りや買戻しがまとまって見られるという感じで、指数の方向感を出すこともありませんでした。

 為替は円高是正とはいかなかったのですが、金融緩和効果で日経平均は大幅高となりました。輸出企業に頼らない内需主導の景気拡大と言うことでもないのでしょうが、不動産株や商社株の上昇を見ていると何となく、かつてのプラザ合意から内需主導のバブルへと突き進んだ時のことを思い出しました。サブプライムショックのトラウマもあり、かつてのバブル再来ということにはならないのでしょうが、業績面から割高感が出ているわけでもないので、これを機に市場参加者が増えるのかどうかを注意して見守りたいと思います。市場参加者が増えるようであれば、世界的な金融緩和傾向の中で世界的なバブル再来が期待されます。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 雲を抜けて「三役好転」となりました。強気転換ということですが、ストキャスティックスやRSIには上値余地もあるのですが、こここからもう一段上昇となるところでは上値も重くなり、遅行線が雲の中での動きとなるように、日々線が雲のサポートを確かめるような場面もあるのではないかと思います。それでも底入れ確認と見てもよく、下値不安は少ないものと思います。

TOPIX

NYダウ

 日経平均は「三役好転」となって底入れ確認となりましたが、まだ9月の戻り高値までも戻らず、ようやく雲の中に突っ込んで来たという状況です。ただ、ストキャスティックスは底値圏からの反発となり、RSIも上昇となったと思われ、上値余地もあり、少なくとも雲の上限を目指す動きにはなるものと思われ、遅くとも雲の上限が下落している日柄では「三役好転」となって来るものと思われます。遅行線が日々線にサポートされながら戻りを試すイメージで良いと思います。

円相場

NYダウ

 底堅さは見られているのですが上値の重い展開が続いて底値圏でのもみ合いとなっています。RSIもストキャスティックスに続き底値圏になっており、底堅さを確認しての反発が期待されます。基準線や雲までの戻りは期待されるものと思いますが遅行線が日々線の底値の日柄になるまで動きは出ないのかもしれません。

銘柄ピックアップ

米国株高や追加金融緩和を好感して大幅高

東 宝(9602) 1312 △14

 昨日の引け後に2011年2月期連結業績の上昇修正を発表、好感する買いが入り堅調となりました。映画の大型作品が堅調で興行収入がのびたことが要因、株価が年初来安値圏にあったことで買戻しも入ったものと思います。

リコー(7752) 1229 ▼16

 日銀の金融緩和が発表されましたが、為替は逆に対米ドルで円高が進み、複写機事業が円高の影響が大きいとして売られ、軟調となりました。外資系証券の投資判断の引き下げもあり、売りが嵩みました。

住友鉱(5713) 1411 △95

 海外市場で金先物価格が大幅に上昇、世界的な金融緩和期待で商品相場が堅調となっていることが好感され、大幅高となりました。新興国などの需要が旺盛で非鉄市況が上昇していることを改めて見直し、業績上振れ期待が高まり買いが入りました。

洋エンジ(6330) 272 △4

 カナダで資源開発プラントの設計・建設管理を手がける会社を買収したと新聞で報じられ、オイルサンド事業への期待から買われました。また、三井物産(8031)と共同でタイで天然ガス火力発電所を受注したことも好感されました。

日産自(7201) 731 ▼18

 国内最大の製造拠点である九州工場の分社化を検討すると発表、円高進行からコスト競争力の見直しを迫られていると否定的な見方が強く、手仕舞い売りも嵩んで軟調となりました。

イビデン(4062) 2168 △93

 昨日、世界半導体売上高が8月は前年同月比33%増と6カ月連続で過去最高を更新したことや米国で半導体株などが上昇していたことが好感されて円高にも関わらず買われ、大幅高となりました。

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