矢野経済研究所は10月4日、「飲料市場に関する調査結果」を発表、2009年度の飲料市場規模は前年度比3.4%減の4兆7600億円(メーカー出荷額ベース)と2年連続で減少したことが分かった。同研究所では「長びく景気低迷の影響を受けた消費者の購買意欲の低下、また、2009年夏の天候不順が大きく影を落とした」とコメントしている。
分野別に見ると、コーヒー飲料市場が前年度比2.0%減の8800億円、日本茶飲料市場が同5.8%減の6450億円、ミネラルウオーター市場が同4.8%減の2180億円と不振だったのに対して、コーラ飲料市場は同2.4%増の3151億5000万円と好調だった。
「近年のゼロ系飲料ブームにより、有糖飲料へ消費者の揺り戻しが起きていることに加え、炭酸飲料は自作できないことも買い控えを招きがたく、市場拡大に寄与した」(矢野経済研究所)
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