多様な施設と自然の恵みが楽しめる吉祥寺を散策街ぶらり散歩(2/2 ページ)

» 2010年10月04日 08時00分 公開
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コンセプトは“大人のための輸入雑貨”

Free Design Free Designショーウインドウ

 吉祥寺っ子に愛される雑貨店「Free Design(フリーデザイン)」は、定番アイテムから思わず手にとってみたくなるユニークな品まで、幅広いラインアップが魅力の雑貨店。

 店内には、手頃な値段かつ使いやすくてデザイン性の高い商品がズラリと並ぶ。例えば、安定した人気を誇るのが、フィンランドのブランド「iittala(イッタラ)」のグラスシリーズ。デザインされたのはなんと1950年代! 時間と国境を超えて、いまなお愛されるシンプルで使いやすいフォルムは、まさに本物だ。

Free Designの商品 Free Design店舗

 同じく、世界中で親しまれているのが、「Kay Bojesen(カイ・ボイスン)」のカトラリー。デンマークのカイ・ボイスン氏が1938年にデザインしたもので、確かな品質と美しいデザインはいまも健在。現在もデンマーク王室や世界各国のデンマーク大使館でも使われているほど。1本400円台からの手頃な値段で手に入るので、日常使いでも取り入れられそう。

 幅広いラインアップの中でも目をひくのが「カオマル」。ポリウレタン樹脂製でどれだけ握っても表情が変わらないおもちゃで、プチストレス発散にも使えそう。こんなユニークな商品が不定期で品揃えが変わる点も、このお店のうれしい特徴のひとつであろう。

 お店の立地は、カフェや雑貨店など小さいながらも個性的なショップが建ち並ぶ中道通り沿い。吉祥寺の散策がてら、ふらりと立ち寄ってみたい。

Free Design

「イッタラ」のタンブラーが1260円、「カイ・ボイスン」のカトラリーはバラ売りで462円から、セットは2730円からと手頃な値段。

住所:武蔵野市吉祥寺本町2-18-2-2F

電話:0422-21-2070

open:11:00-20:00

定休日:なし


文化の発信地──吉祥寺シアター

吉祥寺シアター 吉祥寺シアター

 北口から東方面へ歩いて5分の場所にある「吉祥寺シアター」は、芸術文化の振興を目的に武蔵野市が建設した、劇場とけいこ場が併設された施設。段床客席を取り外せば舞台と客席を自由に設定できるため、さまざまな演出に対応可能で、現代演劇やダンスなど舞台芸術の上演に適している。ちなみにけいこ場は舞台と同じくらいの広さを備えている。

 劇場では、ピューリッツァー賞、トニー賞の受賞歴もある作者ジョン・パトリック氏の戯曲であり、日本初演でもある『ミセス・サヴェッジ』や日本を代表する哲学者・西田幾多郎氏の生活を描いた『おーい幾多郎』、演出家・三浦基氏率いる地点の『地点によるチェーホフ四大戯曲連続上演』シリーズ、世界中の神話や民俗文化をテーマに取り入れ、人間の深層心理に迫る壮大な劇空間を創る劇団innerchildの『i/c』など、通好みのタイトルや劇団の演目が目白押し。

吉祥寺シアター 吉祥寺シアター入口

 1階には「シアターカフェ」や公共スペースのロビーがあり、演劇鑑賞以外でも気軽に立ち寄ることのできるスポット。特に、オープンエアの「シアターカフェ」は、カフェが豊富な吉祥寺の中でも訪れる価値のある魅力的なカフェ。内装はウッドデッキのテラスとコンクリート打ちっぱなしのデザインがスタイリッシュな空間を演出している。

 週替わりでさまざまな作家の作品が展示されているアーティスティックな雰囲気のなかでいただくのは、おいしさにこだわった一皿。ランチプレートは600円からとリーズナブルで、ランチタイムが午後5時までなのも嬉しい。季節のチーズケーキやガトーショコラ、クリームブリュレなどのスイーツも豊富で、各スイーツにプラス300円で好みのドリンクをオーダーできるセットも人気。まったりとした午後のひとときを気軽に楽しめるスポットだ。

吉祥寺シアター

「シアターカフェ」/電話:0422-22-3477。営業時間11:30〜22:00、毎月火曜日定休。自家製スイーツ500円、カフェラテ450円など。

住所:武蔵野市吉祥寺本町1-33-22

電話:0422-22-0911

open:9:00〜22:00

定休日:毎月最終火曜日

(火曜が祝日の場合は 翌日以降に繰り延べ。年末年始そのほか、臨時に休館することがあります)


「アテスウェイ」の見目麗しきスイーツたち

アテスウェイのケーキ アテスウェイのケーキ

 駅から商店街と住宅街を抜けて、約15分歩くと見えてくる東京女子大学の斜め向いにあるのがパティスリー「アテスウェイ」。オーナーは、世界中から腕利きのパティシエが集まる「クープ・ド・フランス世界大会」で、1997年に弱冠25歳の若さで日本人初の総合優勝を獲得した川村英樹シェフ。

 人気スイーツのひとつが「ガトー・ド・ボワイヤージュ・オ・ショコラ」。完成までに2年の歳月を要したシェフ渾身の作品であり、4種のチョコレートを使用し、全製造工程に3日間をかけて丁寧に作られる逸品。形も味わいも上品で、持ち歩いても型崩れせず、日持ちもするのでちょっとした贈り物に最適。

 シェフのオススメは「タルト・シブースト・ショコラ・オ・キャラメル」。キャラメルのタルトにショコラのクリームとビスキュイ、シブーストを重ねたお菓子で、濃厚な味わいながらも飽きることがない。

 秋冬に堪能したいのは季節限定のモンブラン「フラム」。コニャックと洋栗をベースにしており、マロングラッセの粒入りババロアをマロンクリームで覆い、トップには生クリームとイタリアンメレンゲをあしらっている。炎をイメージした個性的なデザインで、ダントツの売上げを誇るケーキ。

 スイーツはもちろん、クロワッサンやクイニーアマン、フランスパンの生地にオリーブやタマネギを織り込んだものなど、パンも充実しているお店である。

おしゃれなカフェ アテスウェイ おしゃれなカフェ アテスウェイ

アテスウェイ

秋冬限定のモンブラン「フラム」500円、「タルト・シブースト・ショコラ・オ・キャラメル」450円、「クロワッサン」160円など。

住所:武蔵野市吉祥寺東町3-8-8 カサ吉祥寺2

電話:0422-29-0888

open:11:00 〜19:00

定休日:月曜定休

(月曜が祝日の場合は火曜休)


取材後記

 街の取材中に困るのが、トイレと空き時間のつぶし方。トイレを借りられる場所や気軽に休憩できるような店を探すのは、意外とムズかしいものなのです。でも、吉祥寺は公園やデパートなど、トイレを借りられる場所がたくさんあるので大助かり。

 また、今回は取材の合間に30分ほどの空き時間が2回ほどありました。北口駅前を見渡すだけでカフェや喫茶店が次々と見つかり、休憩するお店を絞り込んで決めるのがとても大変でした。さらに困ったのは、取材先に向かう途中で、おいしそうな飲食店や個性的な雑貨屋さんなどを次々と見つけたこと。興味を惹かれたお店のことが気になってしまい、取材をするためにいつも以上に集中力を高めなければいけなかったのです。吉祥寺は「次は仕事ではなく、プライベートで来よう」と思わせる魅力に満ちた街でした。

MAJOR7とは

MAJOR7(メジャーセブン)は、マンションデベロッパー大手8社(住友不動産、大京、東急不動産、東京建物、藤和不動産、野村不動産、三井不動産レジデンシャル、三菱地所)が運営する新築マンションポータルサイトです。新築マンション販売情報とマンション選びに役立つさまざまな関連情報を提供しています。2000年4月開設。

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※この記事は、MAJOR7で2008年9月30日に公開されたものを転載しています。


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